萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

2021-01-01から1年間の記事一覧

「国立能楽堂 4月 普及公演」を観る

4月10日、国立能楽堂へ。最初に、小田幸子さんによる 解説「能楽あんない 闇のうつつ」。夕顔は、頭中将の元カノです、と解説くださり、おお、そうだった、と私は一気に記憶が甦りました。私の源氏物語の知識は、高校生の時に読んだ「あさきゆめみし」がベース…

「銕仙会 4月定期公演」を観る

4月9日、宝生能楽堂へ。 めちゃくちゃ豪華な、万作家の替間を観ました!「賀茂 素働 御田」 シテ(里女&別雷神)が清水寛二さん、 前ツレ(里女)が北浪貴裕さん、 後ツレ(御祖神)が安藤貴康さん。ワキ(室明神ノ神職)が福王和幸さん、 ワキツレ(従者)が村瀬提さん&慧さん。オモアイ(…

「狂言ござる乃座 63rd」を観る

4月3日、国立能楽堂へ。最初に、なんと萬斎さんによる解説が! 常のござるの座は解説は無しなのに、嬉しいサプライズです~初めて狂言をご覧になる方が多いようだったので、ちょっとご説明した方がよいかとなと思い、出て参りました、と。続けて、狂言を今日…

「子午線の祀り」を観る

ついに熱狂の日々が終わってしまいました。日を重ねるごとに、 萬斎さんはどんどん知盛さまになってくし、 村田さんはどんどん民部になっていくので、 私も子午線ワールドに絡めとられてゆきました。私は民部の GoTo宋の国プレゼンが、 何故かとても好きです…

「華の碑文ー世阿弥元清」(杉本苑子著) を読む

今更ながら、杉本苑子さんの作品を初めて読みました。 面白かった!3/19放映の「俺の家の話」に、 「家、家にあらず、継を以て家とす」という世阿弥の言葉が出てきたけど、 まさに、このことが体現されている作品。晩年の世阿弥って、なんとなく不遇の人、と…

「万作の会 狂言の世界」を観る

3月16日、有楽町朝日ホールへ。年度末なのに、なんと今月は毎週お休みを貰う、という不届きな所行を予定しております。だって萬斎さんが、そのようにスケジュールを組まれたのだから、もうそれに合わせるしか無いのです。 もちろん全公演を網羅するわけには…

「日本博皇居外苑特別公演 祈りのかたち(初日)」を観る

3月12日、皇居外苑 皇居前広場へ。入口にて、手荷物検索と、金属探知機によるボディチェックがあり、 なにやらモノモノシイ。「翁」 翁が観世宗家、 三番叟が萬斎さん、 千歳が観世三郎太くん、 面箱が裕基くん。笛が松田弘之さん、 小鼓頭取が鵜澤洋太郎さ…

「大槻文藏裕一の会東京公演」を観る

3月6日、観世能楽堂へ。 1ヶ月ぶりの能楽堂です。まず、 「伝承ということ」というテーマで、大槻文藏さまと萬斎さんによる対談。 聞き手は、なんと亀井広忠さん!「神3」による夢のトークタイムでした!!! お三方ともに、舞台をおつとめになる時は神々し…

2020裕基くんベスト15

先日の萬斎さんのベスト15に引き続き、今日は裕基くんのベスト10を ・・・と、思って選び始めたら、どれも捨てがたい。うぬーう こうなったら、 裕基くんもベスト15にしちゃいます。●1位 「狂言ござる乃座61st」(第1日目)(8/10、宝生能楽堂)での 「屋島 …

2020萬斎さんベスト15

2019年は、古典曲と非古典曲に分類してみたのですが、 どうもシックリこないので、 今回は区別なく一本化して選出してみたいと思います。 ●1位 「大槻能 リニューアル公演 日賀寿能 第二日目」(1/4、大槻能楽堂)での 「翁 大黒風流」の三番叟 https://jizo.ha…

「第二回 士乃武能」を観る

2月7日、国立能楽堂へ。ロビーには、今回の公演チラシのイラストを描かれた天野喜孝さんの原画が。私は黒ガシラのフォルムが大好きなんだけど、そのテイストを汲みつつも、 でも、写実寄りになりすぎず、 しっかり天野喜孝さんワールドになってました。座席…

「田中一村展‐千葉市美術館収蔵全作品」を観る

ついに憧れの、田中一村を観た! 伺ったのは、千葉市美術館。往復5時間かかりましたが、 奄美大島までの所要時間に比べたら、なんのその。奄美といえば、私にとっては田中一村記念美術館の所在地。田中一村を観るために、いつか奄美に行かねば、と思っていた…

「国立能楽堂 1月 狂言の会」を観る

1月22日、国立能楽堂へ。コロナ渦の余波により、20時までに終演とすべく、少々の番組変更がありました。 素囃子がカットされ、休憩時間も無しとなり。狂言「餅酒」。 越後国のお百姓(シテ)が松田髙義さん、 加賀国のお百姓が奥津健太郎さん、 奏者が野口隆行さ…

「梅若研能会 1月公演」を観る

1月16日、国立能楽堂へ。 「翁」翁はの梅若万佐晴さん。 当初、翁は万三郎さんがつとめられることになっていたのですが、ロビーに貼り出された案内によりますと、万三郎さんはお怪我のため、代演となったのだとか。千歳が梅若万佐志さん。 三番叟が飯田豪く…

「梅若研能会 1月公演」を観る

1月16日、国立能楽堂へ。 「翁」翁はの梅若万佐晴さん。 当初、翁は万三郎さんがつとめられることになっていたのですが、ロビーに貼り出された案内によりますと、万三郎さんはお怪我のため、代演となったのだとか。千歳が梅若万佐志さん。 三番叟が飯田豪く…

「佛淵静子 展 ーshellー」を観る

大好きな日本画家さんの個展に行って参りました。その画廊 Gallery Suchi は、 茅場町駅から徒歩1分のレトロな建物の2階にあります。 女性の皮下脂肪を、こんなにも魅力的に描く方を、私は他に知りません。特に、関節まわりのような、あまり脂肪が付きにくい…

「宝生月浪能 特別会」を観る(その2)

(その1の続き)狂言「鶯」 シテが万作さん、アドが深田さん、後見が月崎さん。万作さんが鶯を献上したい「梅若殿」は、 姿は登場しないんだけど、なんとなく美少年ぽいイメージを彷彿とさせます。そういうイメージといい、 鶯のかごの作りの繊細さといい、全体…

「宝生月浪能 特別会」を観る(その1)

今年初の宝生能楽堂へ。「翁 烏帽子之祝儀」 翁が和久荘太郎さん、 千歳が藤井秋雅さん、 三番叟が裕基くん、 面箱が石田淡朗くん、 狂言後見は萬斎さん&高野さん。笛が藤田次郎さん、 小鼓頭取が幸信吾さん。この方の素襖裃が、ウィリアムモリスちっくな模様…

「観世会定期能 1月」を観る

1月3日、観世能楽堂へ。「翁 父尉延命冠者之式(ちちのじょうえんめいかじゃのしき)」翁は観世宗家、 三番叟は太一郎くん、 千歳は三郎太くん、 面箱は飯田くん、 狂言後見は深田さん&中村くん。笛は松田弘之さん、 小鼓頭取は大倉源次郎さん、 脇鼓は鵜澤…