萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「狂言ござる乃座 69th」を観る

3月31日、国立能楽堂へ、「狂言ござる乃座 69th」を観に行ってきました。「八幡前」聟(の志望者)が太一郎くん、舅が石田さん、太郎冠者が飯田くん、教え手が内藤くん、後見が金澤桂舟くん。一芸に秀でてたら娘の聟にしよう、だなんて、ザックリし過ぎのよう…

「いもづる文庫」からのお知らせ(2024/3/19)

3月20日、吉祥寺の「ブックマンション」のお店番に入ります。 - この日は、近くのブックターミナルで「登山 草花 生き物 本市」が開催されるようです(←この本市は3/30に変更になったそうです。が、ブックマンションの特性コーナーのテーマは変更なしの予定で…

"源氏物語 THE TALE OF GENJI ─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─"を観る

富士美術館で開催中の、源氏物語にちなんだ展覧会・"源氏物語 THE TALE OF GENJI ─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─"に行ってきました。-松岡映丘の作品が素敵でした!今回の展覧会のポスターにもなっている大きな屏風絵も素敵でしたが、…

「国立能楽堂 定例公(3月15日)」を観る

3月15日、「国立能楽堂 定例公演」を観に行ってきました。-「長刀応答(なぎなたあしらい)」太郎冠者が深田さん、主が萬斎さん、一人目の客が高野さん、二人目の客が月崎さん、立衆が太一郎くん&内藤くん&中村くん、後見が飯田くん。-萬斎さんは、茄子紺色の…

「能を知る会 東京公演(3月14日)」を観る

3月14日、観世能楽堂へ、「能を知る会 東京公演」を観に行って来ました。-講演「盛者必衰 会者定離」葛西聖司さん。大原御幸の登場人物の相互関係を丁寧に説明してくださり、大半の登場人物に固有名詞がついている事にナットクです。-「清水座頭」座頭が萬斎…

「東京能楽囃子科協議会定式能(三月公演)」を観る

3月13日、国立能楽堂へ、「東京能楽囃子科協議会定式能(三月公演)」を観に行ってきました。-狂言「蝉」蝉の霊が萬斎さん、旅僧が高野さん、所の者が金澤桂舟くん、地謡が、裕基くん&中村くん&内藤くん&飯田くん。後見が深田さん、前半の幕が岡さん、後半の幕…

「第九回 三人の会」を観る

3月9日、観世能楽堂へ「第九回 三人の会」を観に行ってきました。-「野宮」里女&六条御息所が谷本健吾さん、旅僧が宝生欣哉さん、里人が野村太一郎くん、笛が 松田弘之さん、小鼓が観世新九郎さん、大鼓が広忠さん。練色の袴。-シテの面が美しかった!特に斜…

国立能楽堂開場40周年記念の「収蔵資料名品展」のギャラリートーク(2回目)を聴講する

2月3日、国立能楽堂開場40周年記念の「収蔵資料名品展」のギャラリートーク(2回目)を聴講してきました。-雪持椿の厚板の由来が面白かったです。雪持椿は、宝生流の道成寺の決まり柄で、元々は宝生流の物だったのが、流儀存続にかかわる資金難の際に、宝生九…

「第106回 粟谷能の会」を観る

3月3日、国立能楽堂へ「第106回 粟谷能の会」を観に行ってきました。-「蝉丸」逆髪が粟谷明生さん、蝉丸が観世銕之丞さん。清貫が宝生欣哉さん。輿舁が則久英志さん&宝生朝哉くん。博雅が内藤連くん。笛が松田弘之さん、小鼓が鵜澤洋太郎さん、大鼓が広忠さ…

「大槻文蔵裕一の会 東京公演」を観る

3月2日、観世能楽堂へ、「大槻文蔵裕一の会 東京公演」を観に行ってきました。-復曲能「碁」尼&空蝉の霊が文蔵さま、軒端ノ萩の霊が大槻裕一くん、旅僧が宝生欣哉さん、所ノ者が野村太一郎くん、笛が松田弘之さん、小鼓が観世新九郎さん、大鼓が広忠さん。利…

「国立能楽堂二月定例公演(2/29)」を観る

2月29日、国立能楽堂へ、「二月定例公演」を観に行ってきました。-「内沙汰」右近が石田さん、妻が萬斎さん、後見が月崎さん。-萬斎さんの縫箔は、紗綾形地紋の白練色地で、様々な花が刺繍された雪輪文が配されています。-萬斎さんがなさったのは、男装して…

「二月 宝生会定期公演(午前の部)」を観る

2月17日、宝生能楽堂へ、「二月 宝生会定期公演(午前の部)」を観に行ってきました。 -「西王母」西王母が今井基さん、侍女(子方ちゃん)が宗形龍之介くん、帝王が舘田善博さん、大臣が則久英志さん&野口能弘さん、官人が野村太一郎くん、笛が槻宅聡さん、小鼓…

「十七世観世流太鼓宗家 観世元伯師御追贈記念 第一回観世流太鼓職分会」を観る

2月12日、観世能楽堂へ、「十七世観世流太鼓宗家 観世元伯師御追贈記念 第一回観世流太鼓職分会」を観に行ってきました。-気迫と気品の「道成寺」でした!-シテが観世宗家。ワキが宝生常三さん、ワキツレが舘田善博さん&梅村昌功さん。-オモアイが萬斎さん、…

川端玉章の「能尽くし」の謎解きにトライする

お能を愛するみなさま、お願いがございます。 お能のお道具の事で、お教えいただきたい事があります。 -一昨日2/6の朝日新聞で、川端玉章が描いた「能尽くし」の絵が紹介されました。実はこの絵、先日行った三鷹市美術ギャラリーで観て以来、ずっと気になっ…

「いもづる文庫」からのお知らせ(2024/2/6)

2月8日、吉祥寺の「ブックマンション」のお店番に入ります。 そのタイミングで、源氏物語フェアをやります。 (いもづる文庫の棚だけでなく、特設コーナーにも進出して、関連本を並べます。)-ラインナップの中から、1冊をご紹介します。-●「千年の黙 異本源氏…

「新・私本源氏 春のめざめは紫の巻」を読む

田辺聖子さんが書かれた源氏物語のパロディ「新・私本源氏 春のめざめは紫の巻」を読みました。-なんて面白い!8巻から成り、各巻ごとに一人の女性にスポットを当てているのですが、それぞれに個性的で。特に玉鬘と空蝉が魅力的でした。-玉鬘の巻のタイトル…

「新春展 源氏物語と江戸の教養」を観る

昭和女子大学の光葉博物館へ、「新春展 源氏物語と江戸の教養」なる展示を観に行ってきました。-大学の構内は、梅がほころびかけていて、展示を観るまえから、すっかりなごやかモードに。-そして、展示ですが、「源氏物語絵貼交屏風」という屏風が見応えあり…

「松木千冬 三十三回忌追善 第36回 檀(まゆみ)の会」を観る

1月27日、観世能楽堂へ、「松木千冬三十三回忌追善 第36回 檀(まゆみ)の会」を観に行ってきました。-解説は葛西聖司さん。今回の屋島で使う面は、朝倉尉&白平太とのこと。-能「屋島 弓流 奈須与市語」漁翁&義経が松木千俊さん、漁夫が武田文志さん。-旅僧が…

「野村萬斎+坂本龍一+高谷史郎《LIFE - WELL》 2013年」の上映を観る

初台のNTTインターコミュニケーション・センター(以下、ICC)で、萬斎さんのレア映像が観れると知り、先日の日曜に行ってきました。 -その映像とは、10年ほど前に山口県で行われた「野村萬斎+坂本龍一+高谷史郎《LIFE - WELL》 2013年」。-当時、私は現地で…

「新春よこすか能 観世喜正プロデュース 蝋燭能 住吉詣」を観る

1月13日、横須賀芸術劇場へ、「新春よこすか能 観世喜正プロデュース 蝋燭能 住吉詣」を観に行ってきました。 -5年ほど前に伺った時は、えらく遠く感じましたが、今回はけっこう近かった印象です。-最初に観世喜正さんによる解説。丁寧に解説くださり、源氏…

「第105回 野村狂言座」を観る

1月11日、銀座能楽堂へ「第105回 野村狂言座」を観に行ってきました。-冒頭の解説は萬斎さん。その際に萬斎さんから、能登半島地震への募金の呼び掛けがありました。-終演後にロビーでシーツ募金やります、と。そして、定番の「できれば紙の方を」とのリクエ…

「観世会定期能 1月」を観る

1月7日、観世能楽堂へ、「観世会定期能 1月」を見に行ってきました。-「翁」翁が観世宗家、三番叟が裕基くん、千歳が杉浦悠一郎さん、面箱が中村修一くん。-笛が杉信太朗さん、小鼓頭取が幸正佳さん、脇鼓が飯田清一さん手先が曽和伊喜夫さん大鼓が原岡一之…

1月8 日に、吉祥寺のブックマンションで、源氏物語フェアをやります。

本日1月8日は、吉祥寺のブックマンションで、源氏物語フェアをやります。 (いもづる文庫の棚だけでなく、特設コーナーにも進出して、関連本を並べます。)-ラインナップの中から、1冊をご紹介します。-源氏物語が題材のお能に関する本としてセレクトした作品…

「いもづる文庫」からのお知らせ(2024/1/6)

1月8日、吉祥寺の「ブックマンション」のお店番に入ります。 そのタイミングで、私の棚のテーマ切り替えを予定しております。-次なるテーマは、今年の大河ドラマにちなんで「源氏物語」にしたいと思います。-源氏物語を題材にしたお能に関する本や、紫式部が…

「大槻能楽堂 創立九十年記念公演 1月4日」を観る

1月4日、3年ぶりに大槻能楽堂 へ。伺ったのは、「大槻能楽堂 創立九十年記念公演 1月4日」。-万作さんと萬斎さんと裕基くんで、3人の三番叟をなさる、と知り、これは観なければ、と。-「翁 弓矢立合 三人之舞」翁が観世宗家&観世銕之丞さん&大槻文蔵さん。-…

福神漬から能装束を連想する

夫の実家に帰省し、義母とスーパーへ行った時の事です。「そこの福神漬、カゴ入れてくれる?赤いのと白いの両方。」と義母。-どうやら、俗に"カレー用"と称される茶色系の福神漬が、「白い」福神漬である模様。-スーパーから帰ってフト気付いたのですが、義…

十二月大歌舞伎の「爪王」を観る

年末に歌舞伎座で「爪王」なる舞踊劇を観ました。 -伺ったのは、十二月大歌舞伎 の第二部の幕見。-鷹の七之助さんと狐の勘九郎さんの闘いシーンが!凄絶に美しかった!!!まるで、このおふたりに当て書きされたかのよう。-鷹も狐もセリフは一切なしで、心情…

「萬斎 イン セルリアンタワー 23」を観る

12月23日、セルリアンタワー能楽堂へ「萬斎 イン セルリアンタワー 23」を観に行って参りました。-この公演は萬斎さんがフリートークで年間総括をしてくださる、という特別な会。-なので、この公演に行かない事には年が越せない、くらいの思いで楽しみにして…

「国立能楽堂開場40周年記念企画公演 リクエスト能・狂言」を観る

12月23日、国立能楽堂で「開場40周年記念 リクエスト能・狂言」を観てきました。-今回のリクエスト企画は、9月の国立能楽堂主催公演に行くと、1回行くごとに1枚のリクエスト投票用紙を貰える仕組みでした。-狂言もお能も、いくつかの候補曲の中から選択して…

「第104回 野村狂言座」を観る

12月14日、宝生能楽堂で、を観てきました。-久々の萬斎さんの解説。久々の黒紋付き!-「通円」の解説では、シテの好みで面のテイストが分かれる、と。今回シテの万作さんは、「頼政」寄りの面を好まれるけど、ご自身は少し別の方向を指向したいのだ、と。-そ…