萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

能楽タイムズ5月号のインタビュー"TBS系金曜ドラマ「俺の家の話」と能への思い"を読む

とても読み応えのある記事でした!ドラマ後半で「隅田川」がクローズアップされていきますが、「隅田川」の他に何の演目が候補に挙がっていたのか、とか、 なぜ隅田川に絞り込まれたのか、とか。興味をそそられる話が盛りだくさん。あと面白かったのが、お能を取…

「第49回 花影会」を観る

4月18日、観世能楽堂へ。「翁」 翁が武田宗典さん、 三番叟が萬斎さん、 千歳が武田崇史さん、 面箱裕基くん。笛が斉藤敦さん、 小鼓頭取が鵜澤洋太郎さん、 脇鼓が田邊恭資さん&飯冨孔明さん、 大鼓が安福光雄さん。萬斎さんは、鶴亀&松の葉が配されたろく…

「第94回 野村狂言座」を観る

4月16日、宝生能楽堂へ。最初に高野さんによる解説。「文相撲」 大名が裕基くん、 太郎冠者が萬斎さん、 坂東方の者が太一郎くん、 後見が淡朗くん。萬斎さんは、笹の葉&雀が配された淡黄色の肩衣、瓢箪の腰帯、柳色の小格子の縞熨斗目、空色の狂言袴。大名…

「国立能楽堂 4月 普及公演」を観る

4月10日、国立能楽堂へ。最初に、小田幸子さんによる 解説「能楽あんない 闇のうつつ」。夕顔は、頭中将の元カノです、と解説くださり、おお、そうだった、と私は一気に記憶が甦りました。私の源氏物語の知識は、高校生の時に読んだ「あさきゆめみし」がベース…

「銕仙会 4月定期公演」を観る

4月9日、宝生能楽堂へ。 めちゃくちゃ豪華な、万作家の替間を観ました!「賀茂 素働 御田」 シテ(里女&別雷神)が清水寛二さん、 前ツレ(里女)が北浪貴裕さん、 後ツレ(御祖神)が安藤貴康さん。ワキ(室明神ノ神職)が福王和幸さん、 ワキツレ(従者)が村瀬提さん&慧さん。オモアイ(…

「狂言ござる乃座 63rd」を観る

4月3日、国立能楽堂へ。最初に、なんと萬斎さんによる解説が! 常のござるの座は解説は無しなのに、嬉しいサプライズです~初めて狂言をご覧になる方が多いようだったので、ちょっとご説明した方がよいかとなと思い、出て参りました、と。続けて、狂言を今日…

「子午線の祀り」を観る

ついに熱狂の日々が終わってしまいました。日を重ねるごとに、 萬斎さんはどんどん知盛さまになってくし、 村田さんはどんどん民部になっていくので、 私も子午線ワールドに絡めとられてゆきました。私は民部の GoTo宋の国プレゼンが、 何故かとても好きです…

「華の碑文ー世阿弥元清」(杉本苑子著) を読む

今更ながら、杉本苑子さんの作品を初めて読みました。 面白かった!3/19放映の「俺の家の話」に、 「家、家にあらず、継を以て家とす」という世阿弥の言葉が出てきたけど、 まさに、このことが体現されている作品。晩年の世阿弥って、なんとなく不遇の人、と…

「万作の会 狂言の世界」を観る

3月16日、有楽町朝日ホールへ。年度末なのに、なんと今月は毎週お休みを貰う、という不届きな所行を予定しております。だって萬斎さんが、そのようにスケジュールを組まれたのだから、もうそれに合わせるしか無いのです。 もちろん全公演を網羅するわけには…

「日本博皇居外苑特別公演 祈りのかたち(初日)」を観る

3月12日、皇居外苑 皇居前広場へ。入口にて、手荷物検索と、金属探知機によるボディチェックがあり、 なにやらモノモノシイ。「翁」 翁が観世宗家、 三番叟が萬斎さん、 千歳が観世三郎太くん、 面箱が裕基くん。笛が松田弘之さん、 小鼓頭取が鵜澤洋太郎さ…

「大槻文藏裕一の会東京公演」を観る

3月6日、観世能楽堂へ。 1ヶ月ぶりの能楽堂です。まず、 「伝承ということ」というテーマで、大槻文藏さまと萬斎さんによる対談。 聞き手は、なんと亀井広忠さん!「神3」による夢のトークタイムでした!!! お三方ともに、舞台をおつとめになる時は神々し…

2020裕基くんベスト15

先日の萬斎さんのベスト15に引き続き、今日は裕基くんのベスト10を ・・・と、思って選び始めたら、どれも捨てがたい。うぬーう こうなったら、 裕基くんもベスト15にしちゃいます。●1位 「狂言ござる乃座61st」(第1日目)(8/10、宝生能楽堂)での 「屋島 …

2020萬斎さんベスト15

2019年は、古典曲と非古典曲に分類してみたのですが、 どうもシックリこないので、 今回は区別なく一本化して選出してみたいと思います。 ●1位 「大槻能 リニューアル公演 日賀寿能 第二日目」(1/4、大槻能楽堂)での 「翁 大黒風流」の三番叟 https://jizo.ha…

「第二回 士乃武能」を観る

2月7日、国立能楽堂へ。ロビーには、今回の公演チラシのイラストを描かれた天野喜孝さんの原画が。私は黒ガシラのフォルムが大好きなんだけど、そのテイストを汲みつつも、 でも、写実寄りになりすぎず、 しっかり天野喜孝さんワールドになってました。座席…

「田中一村展‐千葉市美術館収蔵全作品」を観る

ついに憧れの、田中一村を観た! 伺ったのは、千葉市美術館。往復5時間かかりましたが、 奄美大島までの所要時間に比べたら、なんのその。奄美といえば、私にとっては田中一村記念美術館の所在地。田中一村を観るために、いつか奄美に行かねば、と思っていた…

「国立能楽堂 1月 狂言の会」を観る

1月22日、国立能楽堂へ。コロナ渦の余波により、20時までに終演とすべく、少々の番組変更がありました。 素囃子がカットされ、休憩時間も無しとなり。狂言「餅酒」。 越後国のお百姓(シテ)が松田髙義さん、 加賀国のお百姓が奥津健太郎さん、 奏者が野口隆行さ…

「梅若研能会 1月公演」を観る

1月16日、国立能楽堂へ。 「翁」翁はの梅若万佐晴さん。 当初、翁は万三郎さんがつとめられることになっていたのですが、ロビーに貼り出された案内によりますと、万三郎さんはお怪我のため、代演となったのだとか。千歳が梅若万佐志さん。 三番叟が飯田豪く…

「梅若研能会 1月公演」を観る

1月16日、国立能楽堂へ。 「翁」翁はの梅若万佐晴さん。 当初、翁は万三郎さんがつとめられることになっていたのですが、ロビーに貼り出された案内によりますと、万三郎さんはお怪我のため、代演となったのだとか。千歳が梅若万佐志さん。 三番叟が飯田豪く…

「佛淵静子 展 ーshellー」を観る

大好きな日本画家さんの個展に行って参りました。その画廊 Gallery Suchi は、 茅場町駅から徒歩1分のレトロな建物の2階にあります。 女性の皮下脂肪を、こんなにも魅力的に描く方を、私は他に知りません。特に、関節まわりのような、あまり脂肪が付きにくい…

「宝生月浪能 特別会」を観る(その2)

(その1の続き)狂言「鶯」 シテが万作さん、アドが深田さん、後見が月崎さん。万作さんが鶯を献上したい「梅若殿」は、 姿は登場しないんだけど、なんとなく美少年ぽいイメージを彷彿とさせます。そういうイメージといい、 鶯のかごの作りの繊細さといい、全体…

「宝生月浪能 特別会」を観る(その1)

今年初の宝生能楽堂へ。「翁 烏帽子之祝儀」 翁が和久荘太郎さん、 千歳が藤井秋雅さん、 三番叟が裕基くん、 面箱が石田淡朗くん、 狂言後見は萬斎さん&高野さん。笛が藤田次郎さん、 小鼓頭取が幸信吾さん。この方の素襖裃が、ウィリアムモリスちっくな模様…

「観世会定期能 1月」を観る

1月3日、観世能楽堂へ。「翁 父尉延命冠者之式(ちちのじょうえんめいかじゃのしき)」翁は観世宗家、 三番叟は太一郎くん、 千歳は三郎太くん、 面箱は飯田くん、 狂言後見は深田さん&中村くん。笛は松田弘之さん、 小鼓頭取は大倉源次郎さん、 脇鼓は鵜澤…

新作能「白雪姫」のブルーレイを観る

12月のアタマにブルーレイを観ました。 その翌日から仕事が噴火して、更に年末の諸々もあり、この話題を書きそびれているうちに大晦日を迎えてしまいました。ということで、観てから日数が経ってしまいましたが、面白かったです!観る前は、失礼ながら、学芸…

「第四十回テアトル・ノウ東京公演 天下泰平 国土安穏 ーコロナ終息祈願ー」を観る

12月27日、国立能楽堂へ。素謡「神歌」 翁が片山九郎右衛門さん、 千歳が観世淳夫さん。翁は、年明けのマスト曲という印象がありましたが、1年の締めくくりにも、ふさわしい曲でした。地球規模で大変なことが起こった今年、という年に聴くと、 この曲がつく…

「青山能 MIRAI」を観る

12月19日、銕仙会能楽研修所へ。仕舞「玄象」 安藤継之助くん。 4歳。 地謡は、安藤貴康さんを地頭に、谷本健吾さん&観世淳夫さん。継之助くんは、手をピシッと膝に揃えて静止したときのお顔が、眉間にシワを寄せ、真剣そのもの。「渾身の静止を繰り出した…

「第92回 野村狂言座」を観る

12月18日、宝生能楽堂へ。最初の解説は、石田幸雄さん。狂言「膏薬煉」 上方の膏薬煉が裕基くん、 鎌倉の膏薬煉が淡朗くん、 後見が飯田くん。色違いのオソロの装束すてき。 鼻に貼り付けた長い短冊が、ニュータイプのマスクのようです。身体を反らせたり、…

「「萬斎インセルリアンタワー 20」を観る

12月16日、セルリアンタワー能楽堂へ。 見所に、杉本博司さんのお姿。最初に萬斎さんによる解説。 茄子紺の紋付きに袴。時々、お言葉が出てこなくなってフリーズなさる。 そのご様子がかわゆくて、フリーズなさろうとも、十分に間が持ちます。「賽の目」 採…

「第九回 佐久間二郎能の会 三曜会」を観る

12月5日、国立能楽堂へ。最初に、落語立川流 立川談四楼さんによる「おはなしー曽我物語」 続いて仕舞「小袖曽我」 十郎祐成(兄)が永島充さん、 五郎時致(弟)が佐久間二郎センセ。このあとに上演される「夜討曽我」と同じ配役にしたんですね。 ・・・と…

「第4回 文の会」を観る(色の読み方の追記版)

11月29日、観世能楽堂へ。最初に武田崇史さんによる解説。武田志房さん&金春惣右衛門さんによる一調「高砂」仕舞4番は、 坂井音晴さんの「生田敦盛 クセ」、 武田志房さんの「芭蕉 キリ」、 観世宗家の「花筐 狂」、 林宗一郎さんの「山姥 キリ」「柑子」 …

「能を知る会 横浜公演」を観る

11月26日、横浜能楽堂へ。最初に、葛西聖司さんによる講演「能の小書 歌枕の力 名所幻想」葛西さんが仰ることには、「酌之舞」の小書は、色々な小書の段階を踏まないと出来ないそうで。貫太センセは、「十三段之舞」とかの小書を経て、やっと、この小書のお…