萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「田口亮二・渡邊瑞子 独立披露能」を観る

12月24日、観世能楽堂へ。 私は、この日が観能おさめ。 今年の萬斎さん納めは、「隠狸」。 太朗冠者が萬斎さん、主が太一郎 くん、後見が月崎さん。 幕は、最初のみ月崎さん、その後は飯田くん。 太朗冠者サマは、白地に紺&山吹色の格子の縞熨斗目、紺の襟…

「梅若研能会 十二月公演」を観る

12月20日、観世能楽堂へ。 今回、はじめて「雁大名(がんだいみょう)」という狂言を観ました。 大名が萬斎さん、太郎冠者が内藤くん、雁屋が飯田くん、後見が中村くん、幕が裕基くん。 大名サマは、スモーキーな瑠璃色と胡桃色の段熨斗目、ブルーグレーの襟…

「第六回 坂口貴信之會」を観る

先日は、昨年末に亡くなった祖母の命日でした。 私は東京都の西端から東端へ移動し、川向こうのお墓へ。 で、電車が川を渡っている時にフト気付いたんだけど、川を越えたってことは川向こうは千葉県なのか、と。 てことは、いま自分は「隅田川」してるんだな…

「青山能 MIRAI」を観る

12月22日、銕仙会能楽研修所へ。 この公演は、なんと子方ちゃん達を主軸に据えた、レアな企画なのです! チラシに掲載された説明文を転記しますと、 「青山能MIRAIは能楽の未来を担う次世代の能楽師を皆様とともに育ててゆきたいという思いから企画された公…

「武蔵野大学能楽資料センター主催 狂言鑑賞会・事前講座 〜小林責先生を偲んで〜 [A公演]を観る」

12月18日、 武蔵野大学の雪頂講堂へ。 三鷹駅からバスで行ったのですが、ギュウギュウ詰めの車中で金子直樹センセをお見かけしました。 講堂に入って、最初にアレッと思ったのが、鏡板の松。 梅若能楽学院会館の鏡板と松の形が同じ! タッチというか塗り方は…

「東京能楽囃子科協議会 十二月昼能」を観る

12月12日、国立能楽堂へ。 開演前に、入口のトコで成田美名子さんをお見かけしました。 そういえば先月、Eテレの「にっぽんの芸能」に出演されたとき、「鷺」の話をされていましたね。 最初に、観世流の「鷺」。 鷺が観世銕之丞さん、帝は野村四郎さん。 ア…

「開館40周年記念事業 狂言の世界」を観る

12月9日、サンシティ越谷市民ホールへ。 今年は休日開催としてくださったお陰で、数年ぶりに伺うことができました。 最初に萬斎さんによる解説。 「福の神」の解説では、 昔は、数えだったから、年が変わると、みんな一斉に年齢がイッコ繰り上がる、とのご説…

「萬斎インセルリアンタワー 18」を観る

12月14日、セルリアンタワー能楽堂へ。 最初に萬斎さんによる解説。 淡い抹茶色の紋付のお姿。 「岡大夫」のご説明では、過去にご自身で復曲され、何度も演じてきたけど、 弟子に教えてみて、客観的にこの曲を捉えることができるようになった、と。 西洋の演…

「第七回 佐久間二郎能の会 三曜会」を観る

12月2日、国立能楽堂へ。 最初に、松澤徹さん(早稲田大学高等学院の歴史の先生だそうです)による解説。 「鉢木」のシテ常世(つねよ)は実在の人物だったか否か、というお話のなかで、 「これは無かったというのは、とても難しい」とのお言葉が印象的でし…

「第84回 野村狂言座」を観る

12月7日、自分にとっては今年ラストの宝生能楽堂へ。 最初に萬斎さんによる解説。 今回は、1つめの演目「棒縛」が大蔵流のゲスト公演とのことで、和泉流との違いをご説明くださいました。 大蔵流では、棒に縛られる方が次郎冠者で、後ろ手に縛られる方が太…

「第10回記念 東京満次郎の会 夢求無著(むきゅうむじゃく) 忠心神姿之巻 安宅」を観る

11月24日、宝生能楽堂へ。 最初に、満次郎さんによるご挨拶。 「いつも何故か時間通りに終わらない」とのお言葉が、失礼ながら微笑ましくて笑ってしまう。 ホントこの公演って、例年、大幅に時間が後ろにずれこむのです、が・・・ ずれこむことを気に病んで…