萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「田口亮二・渡邊瑞子 独立披露能」を観る

12月24日、観世能楽堂へ。
私は、この日が観能おさめ。

今年の萬斎さん納めは、「隠狸」。
太朗冠者が萬斎さん、主が太一郎
くん、後見が月崎さん。
幕は、最初のみ月崎さん、その後は飯田くん。

太朗冠者サマは、白地に紺&山吹色の格子の縞熨斗目、紺の襟、三匹の白兎がバックプリントされたテールグリーンの肩衣、並び矢の腰帯、照柿色の狂言袴。

市場での酒宴に付き合わされることになり、狸を袖口やら襟足に、無理やり押し込もうとするトコがカワイイ。

酒宴への参加は不本意ながら、謡の時はテッテー的な本気モード。
イブの日にソウルフルな謡を浴びる、この幸福感。
太朗冠者サマ、ありがとうございますー


お能は、田口亮二さんの「敦盛」と、渡邊瑞子さんの「乱」

「敦盛」の後シテは、流水&千鳥が配された納戸色の単衣直垂、波&貝&ワカメ(?)が描かれた扇が配された大口。
とても絵になるコーデ。

更にドラマチックな型がいっぱい。
あっ ソレいい!
おっ そのカッコもいい!
・・・のオンパレードでした。

この演目、アイの語りが中々のボリュームでした。
敦盛の最期の様子を、語りで克明に描き出すのです。

このお役を、来年2月に裕基くんがなさることになってるけど、これは大変なお役目ではないですか!

奈須を披くより前に、こんなお役目もバンバンと回ってくるのですねー