萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「狂言ござる乃座 69th」を観る

3月31日、国立能楽堂へ、「狂言ござる乃座 69th」を観に行ってきました。

八幡前
聟(の志望者)が太一郎くん、
舅が石田さん、
太郎冠者が飯田くん、
教え手が内藤くん、
後見が金澤桂舟くん。

一芸に秀でてたら娘の聟にしよう、だなんて、ザックリし過ぎのような。
が、今の時代でも、一芸採用で入社できたりするし、
聟は職業の一つと考えれば、
そんな選抜方法もアリかも。

太一郎くんは、根拠のない自信に溢れてるトコに愛嬌があります。
失格しちゃったけど、周りの人を明るくする存在って、貴重な人材にも思えます。

「呂蓮」
僧が萬斎さん、
宿の主人が高野さん、
その妻が中村くん、
後見が月崎さん。

高野さんは自ら望んで出家したくせに、妻が怒るや否や、萬斎さんに責任転嫁しちゃいます。
しかも、萬斎さんが妻にセクハラしたかのような言い掛かりまで。

萬斎さんにしてみれば酷いトバッチリで、気の毒ではあるのですが、つい笑ってしまいました。
こういう事もあるから、何事かやろうとすると同意書とかが必要になってくるのでしょうね。

「三人片輪 」
口のきけない人に化ける博奕打が万作さん、
足の不自由な人に化ける博奕打が萬斎さん、
盲目に化ける博奕打が裕基くん、
有徳人が深田さん、
後見が岡さん。

博奕打の三人は、クラスで目立ってるちょいワル高校生たち、という風。
そういう男子たちがふざけ合ってる様子って、魅力的に見えるんですですよね。
まさに、そんな感じにキラキラしていました。
そして、酒宴では、お三方が一曲づつ舞ってくれる大サービス。
万作さんが「景清 後」を舞われる場面では、萬斎さん&裕基くんが地謡を!
カッコよく、かつ美しい響きでした。

さて、次回の記念すべき70thは、釣狐をなさるそうです。

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今回の番組表によりますと、「白狐之伝」という小書つきのご予定とのこと、とても楽しみです。