万作さんパパは、「花子」の朝顔の扇を小林古径に描いて貰っていた!
大好きなご一家と大好きな
画家のご縁を知り、ひゃーっと大興奮です。
万作さんパパは面打ちをなさっていたので、色々な芸術家と交流があったそうで。
伺ったのは、横浜能楽堂での狂言会。
解説 石田さん
狂言「子盗人」
博奕打が萬斎さん、
乳母が飯田くん、
何某が太一郎くん、
後見が深田さん。
博奕打サマは、太一郎くんチへ泥棒に入ろうとしますが、その侵入ルートは犬の通り抜け穴。
這いつくばって身体をねじりつつ、モゾモゾ分け入る姿が、ナゼか麗しい。
盆の窪を見所に晒してしまう無防備さにも、ドキドキでした。
博奕打サマは、実は殆ど一人語りなのに、乳児と会話がしっかり成立してるように感じられました。
そもそも、萬斎さんが人形を抱くと、人形に血が通ったように見えるのが不思議です。
乳児にメロメロになる萬斎さんを愛でることができる、よい演目でした。
この後に、万作さんによる"狂言芸話(二十三)"。
前述の小林古径情報は、この芸話の中で仰られたのでした。
他にも驚きの話題がポンポンと飛び出し、来年は芸歴90年を記念して三番叟を踏む!!!!!
とのご発言も。
狂言「孫聟」
祖父が万作さん、
舅が石田さん、
太郎冠者が深田さん、
聟が裕基くん、
後見が飯田くん。
最後、置いてきぼりにされた万作さんは、
「まったく世話が焼けるヤツらめ。探しにいってやるか。」(←意訳)と呟く。
うーん、あっぱれ!
自分を中心に世界が回っている、という思想であれば、万作さんの解釈は全く正しいですもんね。
とんでもない身勝手キャラなのに、愛嬌が滴るようです。
先ほどの芸話での端正な語り口とのギャップも、最高でした。
来年の同会は、4月29日、横浜にぎわい座にて開催とのことです。