萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

2018萬斎さん古典曲部門ベスト15

2018年も、たくさんの幸せを萬斎さんから戴きました。

先年と同様に、今回も、「古典曲部門」/「非古典曲部門」に分けて振り返りをしてみたいと思います。
 
まずは、
2018萬斎さん「古典曲部門ベスト15」。

●1位:
「亀井俊雄五十回忌追善 葛野流15世家元継承披露 第十回 広忠の会」(8/25,観世能楽堂)での「翁
弓矢立会」の三番叟。
http://yaplog.jp/2109447/archive/1002
広忠さん&萬斎さんという最強の取り合せの三番叟〜
揉み出しの時に、ニヤーリ、と橋掛りで笑ったお姿にゾクッ!

●2位:
大槻能楽堂 自主公演能 新春能」(1/4,大槻能楽堂)での「翁」の三番叟。
http://yaplog.jp/2109447/archive/949
この能楽堂の雰囲気が大好きです。殊に年明けは厳かな空気が満ちている気がします。
藤田六郎兵衛さんのお笛でした。

●3位:
「第36回 テアトル・ノウ東京公演」(5/12,宝生能楽堂)での
屋島 弓流 素働 奈須与市語」
屋島ノ浦人。
http://yaplog.jp/2109447/archive/980
豊かな語りに耽溺しました。
お能の中の奈須は特別な気がします。

●4位:「狂言ござる乃座 in KYOTO
13th」(11/3,金剛能楽堂)での「越後聟 祝言之式」の越後聟。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1014
萬斎さんの狂気にうたれました。ここまで萬斎さんのファンになってしまったのは、このお方の狂気ゆえ、だと思います。

●5位
「第84回 野村狂言座」(12/7,宝生能楽堂)での「楽阿弥」の旅の僧。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1019
楽阿弥(万作さん)と旅の僧が向いあって尺八を吹き交わす場面が忘れられません。

●6位
狂言ござる乃座 in NAGOYA
21st」(9/8,名古屋能楽堂)での「獅子 双之舞 千尋谷落」での白/親獅子。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1006
キレキレの動きと、ピタッと止まった時の型が美しい!

●7位
狂言ござる乃座 57th」(3/25,国立能楽堂)での 試演「狂言獅子 双之舞」の白獅子。
https://yaplog.jp/2109447/archive/969
すき!
萬斎さんに感謝。裕基くんに感謝。

●8位
「音阿弥生誕六百二十年 観世会
秋の別会」を(10/7,観世能楽堂)での「三輪 誓納(せいのう)」の里人。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1009
杉木立がつくる暗がりの美しさを出現させてくださいました。

●9位
「25世観世左近記念 観世能楽堂
開場祝賀 森田流 笛の会」(3/6,観世能楽堂)での「石橋」の仙人。
https://yaplog.jp/2109447/archive/966
狂言謡「柴垣」が素晴らしかった!
これは観世流の太鼓&和泉流のアイという条件が揃った時のみの演出だそうで。
このお役を、今度は3/2に裕基くんがなさるようで、非常に楽しみです。

●10位
「第21回 片山九郎右衛門後援会能」(5/26,京都観世会館)での「芦刈」の里人。
https://yaplog.jp/2109447/archive/981
長めの前髪と、研ぎ澄まされたような空気感の取り合わせが素敵でしたー

●11位
”銀座余情〜能と狂言狂言「東西狂言」”(7/15,観世能楽堂)での「寝音曲」の太郎冠者。
https://yaplog.jp/2109447/archive/994
謡いのお声をとことん堪能しました。この時の装束、とーっても好みです。

●12位
「第83回 野村狂言座」(8/24,宝生能楽堂)での「菊の花」の太郎冠者。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1001
太郎冠者サマの周囲で砂埃が陽にキラキラ舞ってるかのようでした。

●13位
「能を知る会 東京公演」(10/21,国立能楽堂)での 狂言小舞「通円」
https://yaplog.jp/2109447/archive/1010
直面の通円!
シリアスなお声と洗練された舞で真剣にパロディをする、というトコが好き。

●14位
「第13回 山井綱雄之會 山井綱雄芸道40周年記念」(10/26,国立能楽堂)での「蝉丸」の博雅の三位。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1012
歴史上の人物のお役を、格調高く務められました。

●15位
国立能楽堂 定例公演」(1/19,国立能楽堂)での「鬼継子」の女。
https://yaplog.jp/2109447/archive/954
子連れの未亡人サマがなんとも魅力的。

以上がベスト15でした。
最後まで悩んだ末にベスト15から漏れてしまった演目も、以下に挙げたいと思います(順番は時系列)。
 

○「第81回野村狂言座」(1/12,宝生能楽堂)での「庵の梅」の女。
https://yaplog.jp/2109447/archive/951

○「梅若研能会 一月公演」(1/14,国立能楽堂)での「伊文字」の太郎冠者。
https://yaplog.jp/2109447/archive/952

○「国立能楽堂 狂言の会」(1/30,国立能楽堂)での「蛸 吐墨(とぼく)」の蛸の霊。
https://yaplog.jp/2109447/archive/956

○「桑田貴志 能まつり 望月」(4/14,観世能楽堂)での「望月」の下人。
https://yaplog.jp/2109447/archive/972

○「国立能楽堂 定例公演」(4/20,国立能楽堂)での「武悪」の主。
https://yaplog.jp/2109447/archive/978


○「銕仙会 6月定期公演」(6/8,宝生能楽堂)での「吹取」の何某。
https://yaplog.jp/2109447/archive/983

○「第18回 青葉乃会」(6/17,銕仙会能楽研修所)での「恋重荷」の下人。
https://yaplog.jp/2109447/archive/985

○”第19回 よこはま「万作・萬斎の会」”(7/15,横浜能楽堂)での「吹取」での何某。
https://yaplog.jp/2109447/archive/993

○「第4回 納涼能」(7/20,観世能楽堂)での「西行桜」の能力。
https://yaplog.jp/2109447/archive/995

○「国立能楽堂開場35周年記念 素の魅力」(8/30,国立能楽堂)での 袴狂言「釣狐 前」の猟師。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1003

○「県民のための能を知る会 鎌倉公演 昼の部」(10/6,鎌倉能舞台)での「茶壷」のすっぱ。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1008

○「狂言ござる乃座 58th」(10/27,国立能楽堂)での「柑子」の太郎冠者。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1008

○「第10回記念 東京満次郎の会 夢求無著(むきゅうむじゃく) 忠心神姿之巻 安宅」(11/24,宝生能楽堂)での「伊文字」の
女&使いの者。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1018

○「第10回記念 東京満次郎の会 夢求無著(むきゅうむじゃく) 忠心神姿之巻 安宅」(11/24,宝生能楽堂)での「安宅」の能力。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1018

○「武蔵野大学能楽資料センター主催
狂言鑑賞会・事前講座 〜小林責先生を偲んで〜 [A公演]」(12/18,武蔵野大学の雪頂講堂)での「川上」の妻。
https://yaplog.jp/2109447/archive/1024

以上、激戦の「古典曲部門」でしたーー