萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

2019萬斎さん古典曲部門ベスト15

昨年は、仕事がキツくて心身ともにグダグダな一年でした。

そんななか、萬斎さんの公演に伺うことで、辛うじて持ちこたえることができました。

感謝しつつ、先年と同様に、「古典曲部門」と「非古典部門」に分けて振り返ってみたいと思います。

まずは、「古典曲部門」のベスト15を。


●1位
「第22回 長島茂の会」(10/26,喜多能楽堂)での「翁」の三番叟
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/11/10/002843

荒れ狂う三番叟ありがとう!
狂言方に三番叟の分担をふってくれた昔の人ぉ ありがとう!
広忠さん、萬斎さんと同じ時代に生まれてくだってありがとう!!


●2位
「第十二回 桂諷會 −源平屋島合戦−」(11/23,国立能楽堂)での「屋島 大事 奈須与一語」のアイ
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/11/24/130056

この月は、関西で上演された「屋島」でも、萬斎さんが奈須をなさったようで、能楽タイムズ1月号に、その評論が載っていました。
これがベタ褒めで、全力でウンウンしたくなる内容。2段にわたって賛辞が書き連ねられており。


●3位
「第59回 式能 第一部」(2/17, 国立能楽堂)での「翁」の三番叟
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/05/06/114456

面替りで仰向いてピタリと静止する瞬間が、凄味のある美しさ。


●4位
「第二回 古典芸能を未来へ 〜至高の芸と継承者〜」(8/28,国立劇場大劇場)での「三番叟」
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/10/22/235354

萬斎さん&海老蔵さんによる三番叟、というレアな演目。
鈴之段の後に黒式尉を外された萬斎さんが、海老蔵さんと一緒に見得を切ったお姿が眩かった!


●5位
平家物語の世界 語りの伝承-巻二十二-」(6/23,横浜能楽堂)での「月見座頭」の座頭 https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/08/13/182748

謡がすてき。
謡ってないときの静寂感も、えらくキレイ。浄化されるー


●6位
「第86回 野村狂言座」(4/19,宝生能楽堂)での「内沙汰」の妻。
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/07/21/184812

男装した姿、がめらり、と焔をがたつよう。


●7位
「東京能楽囃子科協議会定式能 九月夜能」(9/11,国立能楽堂)での「法師ヶ母」の夫。
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/11/04/141936

狂乱のご様子が、クラクラするほど魅力的。
そして、来る2020/1/24には、同曲に妻のお役でご出演なさるようで。
夫は万作さん!
またまた期待できそうです。


●8位
「第十四回 奥川恒治の会」(9/16,宝生能楽堂)で「屋島 弓流 奈須与一語」のアイ
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/11/04/141936

気迫に満ちた語り。色彩きらめく合戦の世界に誘われる快感といったら!
後見の裕基くんは、お父様の語りを見聞きなさるに留まらず、見所の私たちがその快感に引き摺り込まれていく様も目にされたことでしょう。


●9位
「京都 ござる乃座」(6/1,京都観世会館)での「靭猿」の猿曳
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/08/13/182748

猿曳サマがノッていくと、子猿ちゃんもノッてくる様子がアリアリとわかる。お二人の魂が通いあう謡でした。


●10位
6/22「野村万作 米寿記念狂言の会」(6/22,国立能楽堂)での「船弁慶 船中之語 船唄 早装束」のアイ
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/06/29/002150

「船唄」「早装束」という狂言方の小書が2つも付いたアイ。
シャウトなさる船頭サマが攻めに攻めておられました。


●11位
「第5回 よみうり大手町・狂言座」(11/27,よみうり大手町ホール)での「武悪」の武悪
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/12/06/171225

前場で武悪が悲哀にくれて泣く場面がシェイクスピアの世界のよう。
このまま最後まで悲劇のドンゾコを見せてほしい、という気持ちになってしまう。


●12位
青木豊三十年祭追善能」(12/18,国立能楽堂)での「翁」の三番叟
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2020/01/01/181042

癒しをあびて、感謝を感じました。
萬斎さんへの感謝というより、自分のまわりの全てへの感謝。


●13位
「ESSENCE能 〜多様性」(7/31,国立能楽堂)での「三番叟」
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/08/14/220044

気がビシビシ飛んでくる。
この1年後の7/27に同じこの場所で、オリパラ能楽祭の一環で三番叟を踏んでくださる!しかも「翁」の中で!
・・・という嬉しい情報がもたらされたのも、この日だったかと。

●14位
「よこはま『万作・萬斎の会』」(8/25,横浜能楽堂)での「金岡」の金岡
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/10/22/235354

金岡さまの苦悩の謡のお声と、素襖裃の脱ぎ下げコーデが、麗しい―


●15位
「第661回 大槻能楽堂 自主公演能 新春能(1月4日)」(1/4, 大槻能楽堂)での「隠狸」の主
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/01/06/192310

萬斎さんがシテをなさる「隠狸」も勿論ダイスキですが、この時の主は別格。万作さんと萬斎さんが揃うと、お二人でトンデモない高みに飛翔なさるんだー、という一曲でした。


以上、ベスト15でした。


昨年はアイの当り年で、上記の他にも思い出深いアイが色々あったので、以下にリストアップしておきます。


●2/2「望月」のアイ
●3/3「小袖蘇我」のアイ
●3/6「藤戸」のアイ
●4/28「安宅」のアイ
●5/25「道成寺」のアイ
●6/9「薄」のアイ
●9/1「檜垣」のアイ
●9/23「烏帽子折」のアイ
●10/11「黒塚」のアイ
●10/19「芭蕉 蕉鹿語(しょうろくのかたり)」のアイ
●10/27「鞍馬天狗」のオモアイ
●12/1「大会 大勢」のアイ
●12/14「融」のアイ
●12/15「道成寺 赤頭」のアイ


今年のアイも楽しみにしております。