

先日、「-能狂言- 『日出処の天子』」について、8/8夜公演の感想をアップしたのですが、後半公演を拝見して、またまた色々な思いが沸き起こってきたので、追加の感想です。
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シテ柱から様子を窺う王子が何度か出てきましたが、そのお姿がまさしく王子で。
原作でも様々な場面で、王子って物陰から様子を窺っていたなぁ、と。
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それと、山岸センセの描かれる王子の手指の美しさは格別ですが、
萬斎さんもおみお手の美しさに以前から定評があり、萬斎さんが王子をなさる事は、手のパーツからして、必然だった気がします。
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あと私がハッとなったのは、フツヒメを殺そうとして毛人に突き飛ばされた王子です。
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突き飛ばされる所作を写実的になさらず、シテ柱の前方あたりにシュタッと片膝をついてピタリと静止!
これがもーぉ、様式的な美しさで。
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そもそも、今回の公演で不思議なのが、お声も王子そのもの!と思ってしまったこと。
私は王子のお声なんて聞いたことないはずなのに。
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そして、細かいアップデートもありました。
間人姫は、8/8は緑の半切(それとも指貫だった?)でしたが、後半公演では緋の指貫に。
特別な登場人物という雰囲気て、後半の方が好みです。
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更に、8/10公演では、8/9までは入っていなかったシーンが追加されており。
それは、王子のお父様が疫神に連れ去られる前に、王子と毛人が二人で静かに座って対峙したのち、
王子が毛人の背に手を添えて退出してゆくシーンです。
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二人の間には特別な絆がある、という事が象徴的にあらわされていて、とても素敵でした。
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あのシーンは、原作のどの場面を想定しておられたのかしら。
不意に夜更けに、王子が毛人の部屋を訪れて、二人で静かに座っているシーンでしょうか。
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原作を知らない方が観ても、単なる毛人の一目惚れではないのね、と理解してもらえるシーンになった気がします。
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今回の作品は、「鷹姫」との類似性を感じました。
コロスたちが地謡も兼ねいたり。
コロスは黒い美男鬘?を、下に垂らさずに折り返すことで、あの時代のヘアスタイル風になってるのも良かったです。
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そういえば、銕仙会メンバが出ておられるもの、「鷹姫」の初演時と同じなのですね。
「鷹姫」と同じように、何度も何度も再演を重ねられていく作品となりますように。
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それと、面白かったのが、王子のビジュアルが、お顔もヘアスタイルも前方&左右は完璧なのに、でも、鬘は後ろに垂らして結ぶんだぁ、と。
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それは、間人姫も、刀自古もフツヒメも同様で、これを破ったら能楽師のアイデンティティが崩壊しちゃう、くらいに重要な事なのかも。
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刀自古と毛人の抱擁はOKでも、鬘を後ろに垂らさないって事だけは、能楽師として譲れない一線なのですね、きっと。
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ところで、同行の友人のうちの一人からは、毛人がカッコ良過ぎる、との苦言が。
「原作の毛人はフヌケだったのに、あんなにカッコ良くしちゃうと、王子が悪者に見えちゃうじゃない!」と。
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私は、王子の悪の部分が最大の魅力だと思ってるので、毛
人がどんだけカッコよくなってもウェルカムです!
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