萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

「田中一村展‐千葉市美術館収蔵全作品」を観る

ついに憧れの、田中一村を観た!
伺ったのは、千葉市美術館。

往復5時間かかりましたが、
奄美大島までの所要時間に比べたら、なんのその。

奄美といえば、私にとっては田中一村記念美術館の所在地。

田中一村を観るために、いつか奄美に行かねば、と思っていたけど、千葉で観れるなら、これは行くしかない!と。

以前に読んだ評伝の内容を思い返しつつ、じっくり堪能しました。

とてつもなくストイックで、
誇り高く、
岩清水のように純粋な人となりが、
ヒシヒシと感じられました。

有名な「アダンの海辺」は、図録では何度も観たことがあったけど、原画はその何十倍ものインパクト。
崇高な雰囲気を醸し出してして、風景画なのに、宗教画のような印象を受けました。

アダンのような大作の他に、色紙に掛かれた作品が大量にあり、これがまた、素晴らしい!

「ほおずき」とか「さえずり」とか、ちゃちゃっと描いたかのようにみえる簡潔な筆運びに、うっとりです。

あと、数々の風景画の空や雲が、とにかく美しい。
前景の木立のフォルムも絶品なんだけど、それは空の美しさを際立たせたいが為に、描かれたのかも、って気がします。

うわうわー
何てきれいな空なんだ~、という一村の心の震えが伝わってくるんだもの。
一村は、空フェチだったんじゃないでしょうかねー