萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

2019萬斎さん非古典部門ベストテン

先日は「古典曲部門」のベストをリストアップしたので、今度は「非古典曲部門」のベストテンを。
新作能などは、こちらの範疇に入れて選出させていただきました。

●1位
『「中島敦展−魅せられた旅人の短い生涯」記念 トークと朗読 野村萬斎、「敦」を語る。」(10/9,神奈川近代文学館)での「牛人」の朗読
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/11/10/002843

語りと尺八(藤原道山さん)だけで、こんな風に物語の世界を構築できちゃうんだ!と感嘆しました。
これ、平日の昼間に1回だけ、というは勿体なさすぎます。
シアタートラムとかで、2週間くらい連続リーディングをやっていただけないかしら。
 
●2位
映画「七つの会議」の八角さま
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/02/02/005525

長椅子っぽいソファーに寝そべるシーンが好き。
あと、ソファーに載せてる足をポイッと放り出されるシーンも。
ポイッとされたくて載せてるかのよう。


●3位
「よこすか能 観世喜正プロデュース 蝋燭能 鷹姫」(11/9,よこすか芸術劇場)での「鷹姫」の空賦麟
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/11/17/163615

前よりもシンプルな演出になった分、研ぎ澄まされたクーフリン様。
老人への遷移が魅力的でした。
 
●4位
「戯曲リーディング アテネのタイモン」(10/31,シアタートラム)でのタイモン
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/11/08/182444

装束を記号的にまとう手法が、しっくりきました。
万作家ご一門の若手くんたちが活躍してたのも嬉しかったです。


●5位
「NANSAI 解体新書 その弐拾九 「発酵」〜ジャパンカルチャーという文化変容(アカルチュレーション)〜(5/15,世田谷パブリックシアター
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/07/26/161045

自分にとっては遠い存在だった雅楽に、興味がわきました。
いまでも謎であることには変わりないけど、謎だからスルーではなく、気になる対象となりました。

●6位
7/13解体新書
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/08/14/220044

顔が違ってても、動きが合っていれば、萬斎さんに見えるんだー
・・・ということを、ゴジラで実証済みとは言え、再認識しました。

●7位
「朝日教育会議 vol.9 明治大学 人間とロボット―融合の可能性」(11/13,観世能楽堂)での講演&パネルディスカッション
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/11/17/172752

今回の聴講者は、テーマがテーマなだけに、大学の研究者とかも多かったでしょうから、萬斎さんに興味のない方々もとられたでしょうが、見所がグングン萬斎さんに魅入られていくのが肌で感じられました。
何より、檀上の黒田洋司さんが、率先してコロッと魅入られちゃっておりました。
 
●8位
「第50回 相模薪能」(8/15,寒川神社)での鼎談
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/08/16/154046

風が木々を大きく揺らす様を、心地よさげに眺めておられたご様子が印象的。それだけで映画のワンシーンのようでした。
それと、親子共演についての利点を語られたのが嬉しかったです。

●9位
能楽フェスティバル 第4回シンポジウム 〜2020東京オリンピックパラリンピックへ向け、能楽の未来を展望する〜」(1/23,国立能楽堂)の司会
https://jizo.hatenablog.jp/entry/2019/05/05/232321

論理的に話を展開なさり、でも、堅苦しくなさりすぎず。
パネリストの方々へ、話をふる配分も申し分なく。
突出した才能を持ってる人って、何かしらが欠落してそうなもんだけど、萬斎さんは、こういうお役目にも長けておられるんですねー

●10位
車いすラグビーワールドチャレンジ2019」の開幕戦・日本VSブラジル(10/16,東京体育館)での国歌独唱

私は映像でしか拝見してませんが。
君が代が、こんなにもカッコいい曲だったとは!
スポーツのメダルセレモニーで、今度からは萬斎さん版を流して欲しい。


以上、非古典部門ベストテンでした。

ほかにも、「にほんごであそぼ」やらヒノノニトンCMやら公文CMやら、映画宣伝のためのTV番組もろもろの出演やら、たくさんの楽しい事がありました。

何かしら新しい情報が、毎週のように飛び込んでくるんですから、油断してられません。