萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「朝日教育会議 vol.9 明治大学 人間とロボット―融合の可能性」を観る

11/13、観世能楽堂へ。

第一部???? 講演(萬斎さん)
第二部???? プレゼンテーション(土屋恵一郎さん&黒田洋司さん)
第三部???? パネルディスカッション(萬斎さん&土屋恵一郎さん&黒田洋司さん+コーディネーター・井原圭子さん)
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萬斎さんは、錆納戸色の羽織、縞のグレーの袴。
白のお着物は、ひげ紬でしょうか。すてきですー
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泣く型のお話の中で、「こうやって指(親指のことを云っておられたと思われます)を折ると・・・きれいでしょう?」
とか仰る。

はい、そらもぉキレイなのなんのって!
でも、親指を折らなくても、最初っからポテンシャルが高すぎる御手ですけど。
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それと、男性役・女性役によって手の形を変えているのだとか。
女性役の時は、少し指同士を重ねるようにするそうです。
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第二部は、私には苦手意識のある分野なので心配だったけど、とても面白い内容でした。
拒否反応が起こるどころか、お話に惹き込まう。
難しいことを分かり易く説明できるって、すごいことです。
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第三部の中で、これは人間にしかできない、というのは何か、という話題が出ました。

萬斎さんは、ご自身のお着物の袖を翻してクルっと腕に巻き付かせてお見せになり、これはロボットにはできないんじゃないか、と。

布ごとに質感も重さも違うのを勘案して動作をするから、という趣旨のことを仰っておられました。
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「ロボットは柔らかい物を扱うのが苦手なんです!」と、嬉しそうな黒田さん。

話がカチッカチッとかみ合うような瞬間が何度もあり、そのたびに黒田さんがメッポウ嬉しそうなご様子になるのが、微笑ましい。
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ロボットは、狂言のアドにうってつけかも、なんて話も出ました。
セタパブとかで、来年あたりに実現してそうな気もします。