1月7日、目黒シネマへ。
仕事上初め2日目にして、新年早々のフレックス退社。
今年の働き方の姿勢を、上司や先輩に知らしめる、素晴らしい行動です。
映画館で観たのは、7年ぶりくらいでしょうか。
あまりに名作で、改めて唸ってしまう!
そして、なんと魅力的に萬斎さんが撮られていることでしょう。
終演後に、ダブル監督によるトークショー。
50分も対談くださったのですが、特に印象に残ったお話を。
犬童カントク
「原作だと、長親と三成は割りとアッサリ対面しちゃう。
でも、対面までに時間を掛けたかった。
そのための策として、部屋の後ろから三成が入ってきて、長親たちの前まで出ていくようにした。
でも、そうすると、座ってる長親たちが左右に退いて道を空ける動作は、ツーアクションになる。
普通の人は、絶対にツーアクションになる。
でも、それだとモタついた感じになってしまう。
そこのところを、萬斎さんだけ、率先してワンアクションで出来た。
萬斎さんだけ、最初からワンアクション!
そこで、他のみんなも萬斎さんをお手本にして、なんとか、それに近い動作に最終的には出来た。」
質疑応答コーナー
質問者
「気に入ってるシーンは?」
樋口カントク
「別室に移動していって、『やるぞ!』ってなるところ。
ワンテイクでキマッタ。」
犬童カントク
「平さんに萬斎さんが・・・」
ここで樋口カントクが割り込み
「あっ、カーッてやるとこ?」と。
が、犬童カントクが仰りたかったのは、そっちじゃなかったようで、
「開場の条件を出されて、もう1回イクサをやるぜ、というトラックバックのところ。
自分ではトラックアップで撮ることしか頭に無かったけど、樋口さんがトラックバックを提案して、そうか、ってなった。
それがすごく良いものになった。」
と、樋口カントクを讃える。
樋口カントクは、誉められて嬉しそうなご様子ながらも、先ほどスルーされた「カーッ」を、も一度、土俵へ。
「カーッのところ、気に入ってる。
あれは、萬斎さんにしか出来ない。
萬斎さんは特殊!
ノムラマンサイにしか出来ない!
他の人には、出来ない。
脚本に書いてあれば、他の人もやってはくれるだろうけど、ああは出来ない。
そもそも脚本には書いてないけど。」
ですってー
もーぉ
ベタぼめです。
犬童カントクも、一緒になって全肯定され。
たいへん楽しい、贅沢な時間でした。