萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

主に萬斎さん公演メモ 2019年11月

●11/2、「白洲正子展イベント、友枝雄人×青柳恵介『正子とお能』」、町田市民文学館ことばらんど。
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正子さんと親交のあったお二人の対談。

正子さんと青柳恵介さんは友枝喜久夫さんに心酔してしまって、ご自分たちで企画して友枝喜久夫さんの仕舞を観る会を定期的に開催されていたそうで。

その際に地謡として、喜久夫さんのお孫さんである友枝雄人さん(当時、大学生)も参加されていたのですって。
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会の後は、みな様でお酒を飲みに行かれるのが恒例だったらしく。
そういった場で雄人さんが気
を抜いて、ちょっと間違った事(いい加減な事、あるいは適当な事、と仰ったかも)を口にすると、正子さんがキッと反応して正された、と。

その時の雄人さんのタジタジ感が伝わってくるお話しぶりに、楽しくなってしまう。

?酒宴の席であっても、スルーなさらないんですねー
正子さん、かっこいい。

後半は、雄人さんが近日に舞われる予定の「浮舟」の解説をしてくださいました。
「野宮」との対比にも言及され、面白かったです。
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●11/9、「よこすか能 観世喜正プロデュース 蝋燭能 鷹姫」
https://yaplog.jp/2109447/archive/1057
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●11/9、「聖徳太子1400年遠忌特別展 聖徳太子信仰 ―鎌倉仏教の基礎と尾道浄土寺の名宝―」 金沢文庫
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汐入駅へ公演を観に行くついでに、その数駅前で途中下車をして、展開会に行ってきました。

私にとっては、高校時代に熱狂した「日出処の天子」(山岸涼子さん著)の影響で、聖徳太子という名称より、厩戸王子とお呼びしたいお方。

その山岸さんが描くところの「王子」のヘアスタイル、そのまんまの像がいっぱい!
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でも私は、スキンヘッドの2歳の王子(これも複数体あり)が、特に気に入りました。
2歳にして早くもタダナラヌ気配をまとっていて。
愛らしさのカケラも無い、怜悧な目付きがたまりませんでした。
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●11/13、「朝日教育会議 vol.9 明治大学 人間とロボット―融合の可能性」
https://yaplog.jp/2109447/archive/1058
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●11/21、「能を知る会 横浜公演」、横浜能楽堂

竹生島参」。
太郎冠者が萬斎さん、主人が深田さん。
この演目は萬斎さんセレクトですって(貫太センセからの情報)。

狂言では江ノ島が出てくる演目はないので、代わりに竹生島に参詣する演目にしましょう、と。

萬斎さんは、蜜柑色の格子の縞熨斗目、若柳色の狂言袴、薄卵色地に濃紺の竹垣&カエルの肩衣。

前週のロボット講義で、カマエのお話を拝聴したことも手伝ってか、立ち姿の美しさに、つくづく感じ入りました。
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「江野島」。
シテは中森貫太センセ。
アイの中村くんの面が個性的。
鵜ノ鳥ノ精とのことでしたが、ブルドッグみたい。

演能後の質疑応答で貫太センセが、3/12に上演予定の「藍染川」の紹介をなさいました。
このアイを萬斎さんがなさるそうで、萬斎さんは初役だそうです。

妻子ある太宰府の神主さんが、京都に来た時に恋仲になった女性の役なんですって―
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●11/23、「第十二回 桂諷會 −源平屋島合戦−」
https://yaplog.jp/2109447/archive/1059
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●11/24、「万作を観る会 野村万作 米寿記念狂言の会〈秋公演〉第一日目」、国立能楽堂
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入間川」。
大名が太一郎くん、太郎冠者が内藤くん、入間の何某が深田さん。
陽性な大名が太一郎くんにピッタリ。
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「奈須与市語」
飯田くん。
ほんとに今回が披キ?と訊きたくなる。
貫禄さえ感じられました。

このあたり乃会メンバの中では、飯田くんの奈須が一番すきかも。

とはいっても、他のお三方の奈須を聴いたのは数年前。
現時点のポテンシャルは格段に上がってるでしょうから、ここらで再度、お三方の奈須も聴いてみたいです。
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「木六駄」。
太郎冠者が万作さん、主が遼太く、茶屋が高野さん、伯父が石田幸雄さん。

太郎冠者がチャーミング。
太郎冠者は、茶屋とも、伯父とも、日頃からよい関係を築いていたんだろうなー、と微笑ましい気持ちになる。

「金津地蔵」。
親が萬斎さん、その子供がなつ葉ちゃん、金津の者が竹山さん。
立衆が、内藤くん&飯田くん&淡朗くん&太一郎くん。
後見の万作さんの、なんと端正なこと。
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なつ葉ちゃんの健気さに、骨抜きにされたー
パパの頼みに従う健気さは勿論、お役を務めるなつ葉ちゃんご本人の健気さも重なって

なつ葉ちゃんの謡が、けっこう難しそうなリズムなのに、忠実に謡うだけでなく、観てる私たちまでを心地よく乗せてしまう!
ぜひ再上演してほしいです。
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●11/27、「第5回 よみうり大手町・狂言座」、よみうり大手町ホール。

最初に、土屋恵一郎センセによるお話。
2週間前のロボット講義での話題にも触れられ。
言い方を変えて話していただくことで、少し咀嚼できたところがありました。
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「川上」。
夫が万作さん、妻が高野さん。
参詣に向かう道行に、静謐な清らかさがあります。
特に石段を登っていくシーンが好き。

「武悪」。
武悪が萬斎さん、主が石田さん、太郎冠者が深田さん。
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萬斎さんは、黒&象牙色の銀杏が配された枯葉色の肩衣、黒地に枇杷色の格子の縞熨斗目、濃紺の襟、葡萄色の狂言袴、波頭の紋の腰帯。
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太郎冠者が自分を斬りに来たと知って、涙する武悪の手がうつくしい。

武悪が怒り哀しむ理由って、幼馴染の太郎冠者に裏切らたことなんですねー

主の怒りを買ったことや、今から自分が死ぬことではなく。

ガクッと崩れるように膝を付く音に、心をえぐられます。
一匹オオカミ的な豪胆さと、その中に秘められた繊細さのギャップが、おそろしく魅力的でした。

●11/28、「万作を観る会 野村万作 米寿記念狂言の会〈秋公演〉第二日目」、宝生能楽堂
犬童カントクをロビーで目撃。
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「三番叟 神楽式」。
三番叟が万作さん、千歳が太一郎くん。
後見が萬斎さん&石田さん。

大鼓が広忠さん。
小鼓頭取が源次郎さん、脇鼓が大倉伶士郎くん&田邊恭資さん。
笛が一噌隆之さん。

後見・地謡囃子方は紋付裃。
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鈴之段も直面でなさいました。
万作さんが鈴を振られるごとに、潤いが満ちていくよう。
鈴にコラーゲンが仕込んであった?

万作さんが面箱へ鈴を戻しにこられるのをが面箱に前に控えた萬斎さんが待ち受けます。

後見さまぁぁー
なに、その素敵すぎる表情!
すんごいもの観ちゃったけど、今はポーカーフェース、ポーカーフェイス、と意識するあまり、
ちょっとシカメ面になっちゃってる風。
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あー、このお方と一緒に、いまの三番叟を私は目撃できたんだな、と不思議な嬉しさを感じてしまう。
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「止動方角」。
太郎冠者が高野さん、主が深田さん、叔父が石田幸雄さん、馬が淡朗くん。
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乗馬の姿がサマになってるね、と主に褒められて、誇らしげにグン!と反り返る太郎冠者が可愛い。
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「業平餅 台飾」。
業平が萬斎さん、餅屋が石田幸雄さん、その娘が破石晋照さん。
稚児がなつ葉ちゃん、法衣が中村くん、侍が内藤くん、随身が飯田くん&淡朗くん。
沓持が月崎さん、傘持が万作さん。
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萬斎さんは、白い直衣。菱紋の地模に、金糸の観世水ちっくな柄入りです。
びゃくろく色の地に白の八藤の指貫。蜜柑色の厚板、柿色の襟、金地に紅白の花文の腰帯。
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なつ葉ちゃんてば、さいしょ思いっきり萬斎さんのお顔を見上げてた。
おじさまのあまりの麗しさに、見とれちゃってたのかも。

●11/30、「MUGEN∞能 〜五周年記念〜」
https://yaplog.jp/2109447/archive/1060
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