萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

主に萬斎さん公演メモ 2019年8月

??8/3、「軽井沢夏の宵の狂言
https://yaplog.jp/2109447/archive/1046

??8/15、「第50回 相模薪能
https://yaplog.jp/2109447/archive/1051

??8/17、「第2回 狂言このあたり乃会」
https://yaplog.jp/2109447/archive/1052

??8/25、「よこはま『万作・萬斎の会』」、横浜能楽堂

裕基くんの小舞「鮒」。
若紫色の紋付にベージュの縞の袴。
終演後に母いわく「出てきた時、ギク、とした。」
これ、諸手を挙げて賛同!
「ドキ」を超えて「ギク」となる凄みのある美しさでした。

万作さんの狂言芸話。
この時にお召しになっていた紋付が、風情があって素敵だった。
絽っぽくなかったけど、紗なのでしょうか?

狂言「金岡」。
金岡が萬斎さん、妻が太一郎くん。
地謡は、高野さんを地頭に、内藤くん&飯田くん&裕基くん&淡朗くん。
貢献は深田さん。
地謡も貢献も紋付裃です。

金岡さまの苦悩の謡のお声が! うつくしい!!
素襖裃の右肩を脱ぎ下げにしたお姿に、クラクラです。
母は太一郎くんの妻がよかった、と。
「太一郎、見直した。」と申しておりますー
なぜ呼び捨て? 

??8/28、「第二回 古典芸能を未来へ 〜至高の芸と継承者〜」、国立劇場大劇場

萬斎さん&海老蔵さんの「三番叟」!
大鼓はトーゼン広忠さん。
狂言方の後見は、太一郎くん&裕基くん。
もしや裕基くんは、三番叟後見は初でしょうか。
黒式尉の紐を結んだのは太一郎くん。

揉之段は、萬斎さんの方が先行して踏みはじめ、萬斎さんが面を付けている間に、海老蔵さんの揉之段。

鈴之段も萬斎さん先行でスタートしますが、後半は一部お二人そろって同時進行で。
面替りや刻み拍子も、同時に。
思いっきり三味線が鳴っていて、萬斎さんてば大丈夫?と心配に。
前に、三味線が鳴っていると動けなくなる、と仰っていた記憶があって。
が、盟友・広忠さんの大鼓が強力サポートしておりました。

そして、ラストは、なんとお二人で見得を切る!
え!
狂言方も見得を切っちゃっていいの?

萬斎さんも、片膝立ちで、腕をかざし、キッと顎を反らせ、下手へ流し目を!!
ぬおぉ
目が合ったー!(気がする)

すっごいもの観ちゃった。
気がほとばしる、とか、そんな言葉じゃ足りない。
目が(←私の目が)爛々しちゃって、駆け回りたいような高揚感でした!

玉三郎さんの「西王母」。
玉三郎さんをライブで拝見するのは、30年ぶりくらいかも。
1つ1つの型がうつくしい。
型から型へのつなぎみたいな所作が無くて、すべてが優美な流れの中にあるみたい。

「石橋」。
獅子は、片山九郎右衛門さん&観世喜正さん&海老蔵さん。

幕(そうそう、幕があるのです)が揚がると、殺生石みたいな作り物が2つ。
あれ、広忠さんのお姿が見当たらない・・・
が、始まると、作り物の向こうから、聞き違えようもない咆哮が。
わー、そこに居らしたのですねー

海老蔵さんは、花道からご登場。アーモンドプードルみたいな甘い香りがしたけど、赤頭の染料由来でしょうか。
首振りすると、赤い粉がパッと舞い散り、なにやら幻惑的でした。

スパークしまくる、超絶かっこいい囃子。
三味線は、文楽の三味線とは雰囲気が違って、軽やかで華やかなのですねー

??8/31、「坂口貴信之會」、観世能楽堂

「寝音曲」
太郎冠者は萬斎さん、主は高野さん、後見は淡朗くん。
太郎冠者サマは、大きな瓢箪のバックプリント入りの肩衣。白地に緑の格子の縞熨斗目、鶸色の狂言袴、「ま」の腰帯。
タメのある謡が、はふー なんてイイお声なんだー

道成寺
大鼓は広忠さん。大鼓後見は忠雄さん!
オモアイは太一郎くん、アドアイは裕基くん。
橋掛りに控えた裕基くんのお姿が絵になる。
すっくりと首を立てたご様子が、百合みたい。

橋掛りで責任の押し付けあいをする時の所作も、いちいち美しい。

前シテは、白地に丸文の縫箔。黒地じゃないパターンって初めて見た。
とても優しげなルックス。
そりゃー太一郎くんも、コロッと騙されてしまうってモンです。

見所の後方に大島輝久さん。普通のスーツ姿でした。