萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「狂言 ござる乃座 68th」(10月8日)を観る

極上の「武悪」を観ました!
伺ったのは、国立能楽堂で開催された「狂言 ござる乃座 68th」。
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主が万作さん、
武悪が萬斎さん、
太郎冠者が裕基くん、
後見が飯田くん。
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裕基くんが、めちゃくちゃ良かった!
前半、主と幼馴染の間で苦悩する様子は、ストレートプレイのワンシーンのよう。
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お顔だけでなく盆の窪まで汗まみれで、でも、それが幼馴染を討つ、という重責を負わされた太郎冠者の切迫感そのままのようで。
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それと同時に、「武悪」の太郎冠者という大役に対して、全力で挑む裕基くんご本人の奮闘も重なって感じられ、真摯な姿に、爽やかさも感じました。
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この役を初めてなさる裕基くんを観る、という、この日にしかできない体験ができて感謝です。
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裕基くんをここまで追い詰める事ができるのは、万作さん主&萬斎さん武悪ならでは、かも。
貴重なものを観せていただきました。
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そして、今回、萬斎さんも初役を。
「財宝」のジイジのお役!
孫は、太一郎くん&内藤くん&中村くん。
後見は高野さん。
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老人の面の下から、萬斎さんのキレイな顎のラインが見えて、このギャップが・・・いい〜
杖を持つ手も、ジイジらしからぬ美しさ。
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ちょっと言動がズレていても、年長者ステージに到達した敬うべき存在として、孫たちがかしずき、
ジイジもそれを当然としてフリーダムに振る舞う、という図式が心地良かったです。
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