萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

「第1回 野村太一郎の会」を観る

6月13日、観世能楽堂へ。

最初に太一郎くんのご挨拶。

続いて萬斎さんによる解説。
黒紋付きに空色の長襦袢

わーい!
能楽堂で萬斎さんが解説してくださるなんて、なかなか無いことです。

太一郎くんへのはなむけのお言葉に、おおきな愛情が充ちていました。
そもそも、太一郎くんのお客様に楽しんで貰おう、と解説を買って出られた、という時点で、並々ならぬ愛情が感じられます!

なんと20分ちかく解説してくださいました。

「船渡聟」
船頭が万作さん、
聟が太一郎くん、
姑が高野さん、
後見が石田淡朗くん。

晴れやかな聟どのでした。
船頭と聟の掛け合いが楽しい。

やりたい放題の船頭と、
それにタジタジな聟どの取合せがぴったり。

太一郎くんの陽性オーラのためか、困り果てた様にも、つい笑いを誘うところがあるのですよねー


「昆布売」
昆布売が萬斎さん、
大名が裕基くん、
後見が石田幸雄さん。

裕基くんは、紺地に鬼瓦の素襖裃、
コーラルオレンジ&テールグリーン&鶸色の段熨斗目。
今回の装束、好き。
大柄の段熨斗目が映えます。

と思ったら、昆布売サマは、更にその上をゆくお洒落コーデ!

肩衣は、常磐色の地に、
ろくしょう色の蓮の葉&
びゃくろく色の蓮の実。

空色とびゃくろく色の格子の縞熨斗目、紺の襟。
括り袴の狂言袴は、白地に茶色の篭目模様。
釘抜紋の腰帯。

涼感ただよう清冽な麗しさ!!

昆布売サマが、大名を脅すために刀を構えると、ついつい知盛様の片鱗がチラついてしまう。
萬斎さん、相手は、民部ではありませんよぉ~

大名に、色んな節をレクチャーする昆布売さまのお声が、もーぉ
美しーの、なんの!

この配役の「昆布売」、最強なんじゃないでしょうか。


「止動方角」
太郎冠者が太一郎くん、
主が萬斎さん、
伯父が石田幸雄さん、
馬が石田淡朗くん、
後見が裕基くん。

裕基くんは、この日も九一分け。
そういえば、前日にアイをなさった時も同様でした。
整ったお顔だちなので、このようにスッキリ額を出されても、お似合いになります。

萬斎さんは、鎧格子ちっくな模様の紫色の長袴能、瑠璃色の段熨斗目、ブルーグレーの襟。

太郎冠者が主を使用人に見立てて、ゾンザイにあしらう所、メチャクチャ楽しかった!

ハラワタが煮えくり返ってる様子の主さま、いいですねー

馬から振り落とされる主さまも、よき振り落とされっぷりでした。
アニメみたいに、ぴゅーっとはね飛ばされちゃうんだもの。

記念すべき第回目の会が、朗らかな光にあふれた会となり、嬉しく思います。

入口で配布された番組表によると、来年2022年は、6月4日に新作能「白雪姫」を上演予定のとこと。
Blu-rayで観て面白かった、あの作品を!
ついに生で観れるのですね?!
楽しみにしておりますーー