萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「狂言ござる乃座64th 野村万作卒寿記念」を観る

10月31日、国立能楽堂へ。


狂言「素袍落」
太郎冠者が萬斎さん、
主が太一郎くん、
伯父が石田幸雄さん、
後見が高野さん。

太郎冠者はお酒が入ると、主の指示をどんどん暴露しちゃう。
叔父がとの日頃の佳き関係が垣間見えて、微笑ましくなってしまう。

萬斎さんの襟足がヘルメットみたいにパッツリ切り揃えられたラインで、そのラインから下は青々とした剃り跡が。
まさか、またカツラをかぶっておられる?
もしかて何ぞ時代劇とか?!
いやいや今はドクターX撮影中のはずだから、
そんなことはないかな。

素囃子「獅子」
笛が槻宅聡さん、
小鼓が清水和音さん、
大鼓が亀井洋佑さん、
太鼓が大川典良さん。

狂言「唐人相撲」
皇帝が万作さん、
通辞が萬斎さん、
相撲取りが裕基くん、
楽人が中村くん&飯田くん&他4名。
側近が深田さん&時田さん&岡さん&太一郎くん。
唐子がなつ葉ちゃん&他3名の子供ちゃ。
文官が高野さん&他5名。
武官が月崎さん&遼太くん&金澤桂舟くん&他9名。
髭掻が石田幸雄さん、
後見が内藤くん&石田淡朗くん&竹山さん&宇貫貴雄さん。

面白かった!!
見所が一体になって盛り上がって、それがまた、めちゃくちゃ楽しかった〜
ホールじゃなくて能楽堂でも、こんな風に盛り上がったりすることもあるんだー

裕基くんがカッコいい!
常に淡々としてる印象の裕基くんが、首筋までびっしり汗をかいてる。
しばし休息せよ、とかって何度か言われてたけど、あれはリアルに必要な休息なのかも。


で、その休息っていうのは、後見座の前に後向きに座ることなんだけど、この後ろ姿がキリリと美しい。
とにかく清々しく爽やかなニッポン青年なのでした。

なつ葉ちゃんを始め、子供ちゃんも大活躍。
そして楽しそう。
まさに卒寿のお祝いに相応しい曲でした。
また観たいなー