8月25日、宝生能楽堂へ。
石田さんによる解説
「秀句傘」
大名が万作さん、
太郎冠者が高野さん、
新参の者が太一郎くん、
後見が深田さん。
太一郎くんのコーデに見惚れました。
深緑の地にナマズと瓢箪。
ボルドー色の瓢箪の紐が、朱塗の傘とリンクし、更に、狂言袴の小豆色と響き合ってました。
「酢薑」
酢売が裕基くん、
ハジカミ売が淡朗くん、
後見が中村くん。
裕基くんの肩衣は、miniパンケーキ柄。
卵色の地に、生クリームのトッピング付きのキツネ色のケーキ。
こんなファンシーな柄もあるんだぁ、似合う。。。
と思ってたら、背中に蟹がいたので、海のアブクだったと判明。
相手より気の利いた駄洒落を言おうって闘争心もありつつ、相手のシャレにも大喜びするトコが、微笑ましい。
伸び伸びと楽しげな若者たちを観て、幸せな気分になりました。
「箕被」
夫が萬斎さん、
妻が石田幸雄さん、
後見が裕基くん。
黒門付の裕基くんの煌めきが清冽です。
解説の際に石田さんが仰ることには、
五七五の発句を詠みかけられたら、七七の後の句を詠まないと虫に生まれ変わっちゃう
・・・と言われていたんですって。
なんと楽しい慣習!
それで、別れたばかりの夫からであろうと、五七五を詠まれてしまったからには、後の句を続けねばならぬ、と妻は考えたらしく。
妻の生真面目さが可愛らしい。
そして夫は、更に魅力的。
食費もままならないのに、連歌に夢中になってる、そのハマり様が子供みたい。
そして、輝くばかりに美しい。妻にしてみれば、無駄に美しい、とでも言いたいところでしょうが。
うわーい、たっのし〜ぃ、という高揚感が、夫を輝かせているんじゃないでしょうか。
今回の一悶着で、実は妻も連歌のセンスがあるって判明したんだから、この夫が連歌をやめちゃうのは、ちょっと寂しい。
改心なんてせずに、トコトン趣味に溺れて欲しいですみ。
「首引」
親鬼が内藤くん、
鎮西八郎為朝が竹山さん、
姫鬼が中村くん、
眷族が月崎さん
&高野さん
&深田博治さん
&飯田くん
&岡さん、
後見が太一郎くん。
姫鬼が可愛い。今回は、お食い初め成就ならず、だったけど、ターゲットの選定ミスだった気がします。
今回いただいた番組表に、次回の記念すべき100回目の予告が。
解説は、萬斎さんとのこと。
そうであって欲しいなー、と念じていた事が現実になりました!