萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「田崎隆三・甫 二人の会」を観る

9/18、宝生能楽堂へ、 「田崎隆三・甫 二人の会」を観に行ってきました。
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木賊」、初めて観ました。
まるで「弱法師」の親子逆転バージョンのような曲。
宝生流では、なんと20年ぶりの上演なのだとか。
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なぜ、ツレも、ワキツレも3人づつ出てくるのか、謎のある曲。
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謡と囃子が美しくて、ラストに親子が再会できなくても、この過程があれば、もう何事も受容しちゃいます!という気持ちに。
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そして、トクサの作り物が、細アスパラちっくで、可愛いかったです。
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「文荷」
万作さんの太郎冠者、
萬斎さんの次郎冠者、
石田さん主、
という超絶豪華な配役。
後見は高野さん。
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この曲は、次郎冠者もセリフが多くても良お役。
が、萬斎さんの次郎冠者を拝むには、萬斎さんの格を上回る万作さんが太郎冠者をなさるくらいしか道が無いため、滅多にない巡り合わせとなりました。
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萬斎さんは、葡萄色地にブルーチーズのようなランダム縞模様が入った狂言袴田、ふくら雀&笹の葉が染め抜かれた常盤色の肩衣、白地に紺&枇杷色の格子の縞熨斗目。
万作の会さんと色違いオソロ。
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太郎&次郎冠者の諧謔的な会話が楽しい。
会話が噛み合っているというか、レスポンスが噛み合っている感じが、爽快でした。
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さいごは、「葵上」。
六条御息所は長身で、壺折の姿にスッキリした気品が。
おお、イメージに合う〜
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生身の葵上は舞台上には出てこなくて、床に寝かせたお着物で葵上を象徴するっていうのが、かっこよかったです。
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写真は、ロビーに展示されていた「玉井」で使われる釣針。


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