萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

「観世九皐会 5月定例会 延期公演 第一部」を観る

9月6日、矢来能楽堂へ。

能「養老」。
木こりの老人&山神が中森健之介さん、木こりの息子が奥川恒成さん。

勅使たちが、森常好さん&舘田善博さん&梅村昌功さん。
アイ(末社の神?)が内藤くん。

囃子方が小野寺竜一さん&清水和音さん&柿原孝則さん&沢田晃良さん。

地謡は、小島英明さんを地頭に、坂真太郎さん&桑田貴志さん&新井麻衣子さん。

後見が、中森貫太センセ(前場)&佐久間二郎さん(後場)。

内藤くんは、茶色い老人の面。
白い顎鬚だけでなく、白いモミアゲもフサフサしてる。

後シテは、ブルーの立涌の狩衣に白大口。舞がカッコイイ~ 
囃子もカッコイイ。

まさに勢いよく湧き出す岩清水のイメージにぴったり。

今回の公演は、5月に予定されていたのが延期となったものなんだけど、重陽節句を目前にひかえた今の時期にあわせて選曲されたかのようにしっくりきました。

地謡の前面には、シールド板。
こちらの能楽堂で6月に金春流を拝見した時にも地謡にシールド板があったけど、
その時の板より、高さもシッカリありました。しかも地謡の隣同士の間にも仕切りアリ。


狂言「隠狸」
太郎冠者が萬斎さん、主が太一郎くん、後見が裕基くん、幕が岡さん。

太郎冠者さまは、秋晴れの空に色づいた蔦の葉&瓢箪の肩衣、クリーム色に紺の格子の縞熨斗目、紺色の襟、若草色の狂言袴。

「花の袖」を謡う太郎冠者さまのお声が、とても美しい。

謡の途中から、主が太郎冠者の背後を覗きこもうとしたから、
そこからは主との攻防戦がメインにシフトしちゃったけど。

主が覗こうとしなきゃ、もっと長いこと太郎冠者さまのマジ謡が聴けたのに。。。

うぬぅ
主め~

「鵜飼」の連舞になった頃には、すっかり気持ちよく酔っぱらってしまった太郎冠者さま、
腰に吊るした狸を隠なきゃ、って意識がなくなって、タガが外れたかのよう
キッレキレに舞いだしちゃう。

太郎冠者さまのギアがトップにギュン!と入る音が聞こえるようでした。


2週間に渡る“ござる”ウィークというか、裕基くんの“奈須”披きウィークが成功裏に終わって、
今日は、もうハジケちゃうもんね!と、いう風にも見えました。

後見の裕基くん、とても大人びた表情。
いっしゅんニマッとしかけて、すばやく表情を引き締められた他は、ビシッとされて。

後見も含めて、豪華きわまりないyoiya一家のみなさまでした。