萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「第111回 野村狂言座」(木曜日)を観る

8月28日、観世能楽堂へ「第111回 野村狂言座」(木曜日)を観に行ってきました。
最初に萬斎さんによる解説。
一つ目の「伊呂波」は、日替わりで内藤くん親子と、中村くん親子がつとめられる、と。
両家ともに、子供ちゃんがセリフのある役をなさるのは今回が初だそうです。
-
「伊呂波」
子が内藤響くん、
親が内藤連くん、
後見が中村くん。
-
幕入りして、幕が完全に降りいるのに、「やるまいぞやるまいぞ」が2ターンも!
-
これって、お稽古をしてきた能舞台より、実は観世能楽堂の橋掛が短かった、なんて理由だったりして。
子供ちゃんとしては、きちんと教わった回数分は、セリフを言わねば、という使命があったのかも。
-
見所の笑い声があたたかい。
というか、可愛いさのあまりデレデレにとろけてました。
愛情に満ちた空気感も良かったです。
-
小舞「家土産」(いえづと)
福田成生さん。 
小舞「蛸」
深田さん。
地謡は、両曲ともに、
石田さん親子&月崎さん&竹山さん&金澤桂舟くん。
-
「丼礑」(どぶかっちり)
勾当が高野さん、
その弟子の菊市が裕基くん。
菊市も盲目者です。
使いの者が太一郎くん、
後見が岡さん。
-
裕基くんがシテ方のようなオーラ!
もしかして菊市って、
俊徳丸だったんじゃない?なんて思ってしまう。
-
杖を持つ指先の反りまでも、全方位うつくしー
特に、高野さんが語る「平家」を聴講する菊市の佇まいの端正で。
こんど清水座頭のシテをやって頂きたいです。
-
「右流左止」(うるさし)
塩飽(しあく)の藤造が万作さん、
茶屋の女が萬斎さん、
後見が深田さん。
-
解説で萬斎さんが仰ることには、この曲は現行曲ではあるけど稀曲で、今回の上演にあたり、萬斎さんもこの曲の本を初めて開いた、と。
-
そして、はじめての試みなので、前半は見台を出して、素狂言(袴狂言と仰ったんだったかも)のような形式とし、後半は所作が入った普通の形で上演します、と。
-
そんなことで、お二人とも袴のお姿。
万作さんは紋付の白菫色の絽のお着物。
-
萬斎さんは、紋付のびゃくろく色の麻っぽいお着物。
このお着物は、去る8月6日の小謡「水汲」で裕基くんがお召しだったものでしょうか。
-
萬斎さんは美男鬘はつけていませんが、美男鬘の垂れをエアーで持ってる態の手つき。
そして、めちゃくちゃ綺麗は女性に見える!
-
通常の女性役コーデ(縫箔&美男鬘)をされている時も美女ですが、
そういうコーデ抜きでも、これがベースなんだから、そりゃー美女になるよね、と、納得。
-
そして、ラストは想定外の展開でした。
相通じるものをお互いに感じたのに、また別々の道を歩んでいく、という。
恋愛感情とは違うけど、お互いに思いを残しながら別れてゆくラストは「蝉丸」のようでもあり。
-
「茸」
山伏が飯田くん、
何某が石田幸雄さん、
茸が金澤桂舟くん&裕基くん&松川美韻希さん&中村くん&内藤くん&石田淡朗くん&岡さん。
姫茸は三藤なつ葉ちゃん、
ラスボス茸は竹山さん。
後見は月崎さん& 福田成生さん。
-
面を付けていても、どのキノコがどなたか分かるのが面白い。
-
なつ葉ちゃんは、お着物の裾を乱すことなく見事なキノコ走行。
裕基くんがまだちっちゃかった頃、姫茸をなさった際に裾が乱れまくってた事あったな。
そのとき後見のお父さまがしかめ面されていたな。
、、、と昔の事を懐かしく思いだしました。
-
#観世能楽堂
#第111回
#野村狂言
#萬斎
#伊呂波
#丼礑
#どぶかっちり
#裕基
#右流左止
#うるさし
#万作
#塩飽の藤造
#茸