萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「ー能公演ー 未来につながる伝統」を観る

12月22日、宝生能楽堂へ、
「ー能公演ー 未来につながる伝統」を観に伺ってきました。
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スペシャトーク
中島千波さん&佐野登さん
司会は本田勝之助さん。
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演目解説
「八島」の世界
解説:佐野登 さん
案内人:小山龍介さん
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「萩大名」
大名が万作さん、
太郎冠者が裕基くん、
亭主が石田幸雄さん、
後見が淡朗くん。
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大名のチャーミングさに、それまで硬かった空気が、一気き和らぎました。
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大名がどうしても覚えられなかった歌を、亭主がスラスラ言うに対して、
はて、良い覚えのぉ、と大名さま。
素直な感じが出てて、このシーン、大好きです。
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「八島 奈須輿市語」
老翁&源義経が佐野登さん、
漁師の男が川瀬隆士さん、
旅僧が舘田善博さん、
同行の僧が則久英志さん&大日方寛さん、
土地の男が萬斎さん。
狂言後見は高野さん。
笛が一噌幸弘さん、
小鼓が柿原弘和さん、
大鼓が観世新九郎さん。
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萬斎さま劇場でした!
奈須の前に橋掛りに出てらした時から、その劇場は始まっており。
そして、奈須の語りの言葉ひとつひとつに、粒だった品格を感じました。
死と隣り合わせの戦の場なんだけど、殺伐どころか煌びやかな情景が美しく。
そして、その情景を出現させている萬斎さまご当人のピリッとしておされるご様子も美しく。
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最後に、一噌幸弘さんの独演。
番組表には記載がなかったんだけど、解説での情報によると、一噌センセから吹かせてくれ、と申し入れがあったのだとか。
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一言も発生なさらずに、楽しそうにピーヒャラ吹きまくり、そして無言で退出〜
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この日は、中学生(と、解説で紹介あり)が多く来場されており、
能楽デビューの子も多かったかもしれませんが、ラストにお笛の独演が付くのがスタンダードって誤解されちゃったかも。
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中学生ちゃん達よ、これは特別なことだったのだよ。。。
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写真は、ロビーに展示されていた装束です。
「かき色松菱御紋所鶴亀掛直垂」という銘(?)が付いていました。
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