「能狂言『鬼滅の刃』ー継ー」を観る

観世能楽堂へ、「能狂言『鬼滅の刃』ー継ー」を観に行ってきました。

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萬斎さんにクイズを出されてしまった気がしまたたたた
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禰󠄀豆子ちゃんの縫箔の下から、炭治郎の装束をチラ見せさせているのは何故か？
猗窩座の装束を猪之助コーデのままにしているのは何故か？
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「子午線の祀り」にも通ずるような意図が込められているのでしょうか。
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今の時代を生きている生身の演者さんの存在も感じて欲しい、とか。
はたまた、鬼滅ワールドに熱狂するのと同時に、演じている演者さん当人の存在も感じて欲しい、とか。
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答えあわせはできないけど
私は、鬼滅ワールドに挑む能楽師を愛でる、という目線で堪能しました。
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まずは、魘夢の裕基くん。
ゆるゆると絡みつくようなソフトな声色から、重低音まだ、振れ幅が凄い。
そんなお声が出せちゃうんだ！
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たいへん失礼ながら、裕基くんが悪者をこなせるとは思ってませんでした。
が！
悪者の裕基くんが「アリ」と判り、今後の様々な可能性に期待が跳ね上がりました。
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そして、善逸の裕基くん。
第一作からの続投で、安定の愛されキャラを自在に乗りこなしておられ。
超絶テクで箒をかき鳴らすとこ、好きです！

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ふざけた調子ながら、裕基くんワンマンショーの様相に。
こりゃ藪原検校の語りとかも、射程？範囲に入ってきたかもしれません。
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そしてそして、堕姫の萬斎さん。
ちょっと鷹姫の要素もあるビジュアルと謡のお声が美しく。
萬斎さんがシテ方だったらなぁ、という私の願望を満たしてくださいました！
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炭治郎の裕一くんは、裕基くんや太一郎くんとは、NGボーダーラインが違う、というのが仄見えて、微笑ましい。
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犬・猿の真似や、おてもやんメイクは、裕一くんはなさらず、と。
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気位が高いあまり、そんな事は出来ませんっ、という風じゃなくて、

抵抗があってそこまで踏み出せない、という感じが、炭治郎の無垢さとシンクロしてるのが見事です。
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炭治郎をシテ方に、
善逸と伊之助を狂言方に、というのは必然だったのだなぁ、と思います。
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さて、今回の公演で私が拝見したのは、12月25日と、
12月29日マチネ。
拝見した回の配役は、以下の方々でした。
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炭治郎&禰󠄀豆子ちゃんが大槻裕一くん、
善逸&魘夢が裕基くん、
伊之助&猗窩座が野村太一郎くん。
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鬼舞辻無惨さま&煉獄さん&堕姫が萬斎さん。
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宇髄天元が福王和幸さん(福王知登さんとのダブルキャストだったそうです)。
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妓夫太郎が大槻文蔵さま、
煉獄さんママ&地謡が赤松禎友さん、
汽車の鬼&地謡が斉藤信輔さん、
零余子(冒頭で処刑されちゃう鬼の一人)&ムキムキねずみ&地謡が高野和憲さん、
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釜鵺(冒頭で処刑されちゃう鬼の一人)&鎹鴉& ムキムキねずみ&地謡が深田博治さん、
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病葉(冒頭で処刑されちゃう鬼の一人)&地謡が中村くん。
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鬼の帯&地謡が内藤くん、
鬼の帯&地謡が飯田くん、
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笛は竹市学さん、
小鼓は、
12/25が成田達志さん、
12/29マチネが飯田清一さん。
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大鼓が亀井広忠さん、
太鼓が林雄一郎さん、
和楽器が村澤丈児さん。
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地謡が武富康之さん＆稲本幹汰さん、
後見は月崎さん。
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ここまでがロビーに掲示された配役表からの情報です。
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他にも、夢の中の登場人物や、花魁道中に付き従う人々とかも、上述のシテ方&狂言方の皆さまがなさっていたと思われます。
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また、公演パンフによると、
作調が広忠さん、
和楽器作曲が藤原道山さんとのこと。
音楽は前作よりも存在感が増していて、めちゃくちゃカッコよかったです！
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無惨さま&炭治郎&禰󠄀豆子ちゃん&善逸&伊之助の配役を固定化するスタイルが、しっかり確率された気がします。
こうなったら、第3弾、第4弾と、水戸黄門のように続けて頂きたいと思います。
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