12月5日、「第108回 野村狂言座」を観に、観世能楽堂へ行ってきました。
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解説 石田さん
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小舞「弱法師」
万作さん。
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地謡は、萬斎さん、
太一郎くん、
裕基くん、
岡さん、
飯田くん。
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萬斎さんの謡のお声が美しい。
12/1は、やんちゃな見物座左衛門だった万作さんが、
一転して、翳りのある美少年を。
振れ幅が大き過ぎます!
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「塗附(ぬりつけ)」
塗師が深田さん、
大名が中村くん&内藤くん。
後見が月崎さん。
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大鼓が柿原弘和さん、
小鼓が鵜澤洋太郎さん、
太鼓が桜井均さん、
笛が一噌隆之さん。
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風呂の作りものは、フレキシブルな円形の衝立てちっくな物。
雅やかな模様が配されていて、ゆらゆらする様が風雅な味わい。
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その一方で、最後は二人の大名の烏帽子がパカッと離れて、無音で終わる、という潔さ。
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「胸突(むなつき)」
男が高野さん、
何某が石田さん、
後見が福田成生さん。
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どうにかして借状を取り返したい高野さんは、
"借状ほどの癪滞(しゃくたい)"があるから、そこに借状を当てがいたんだ、という言い訳を捻出。
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肩からお腹の辺りに長四角の浅い凹みがある絵、想像すると、ブフッと笑えてしまう。
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その凹みにピッタリ合うパーツが嵌まらないと、身体が機能しない、というメカニックな設定、好きです。
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その設定を疑うことなく信じてしまう何某は、多様性に柔軟に適合していけるタイプなのでしょうね。
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素囃子「神楽」
先ほどの「塗附」と同じお顔ぶれの囃子方
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「木実争」
茄子の精(武士の代表?)が萬斎さん。黒頭。
橘の精(公家の代表?)が裕基くん。白垂。
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公家サイドに加担するメンバーは、
柿の精の月崎さん、
桃の精の高野さん、
梅の精の石田さん、
葡萄の精の岡さん。
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武士サイドに加担するメンバーは、
栗の精の太一郎くん、
胡瓜の精の飯田くん、
西瓜の精の深田さん、
南瓜の精の福田成生さん。
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そして、風小僧は三藤なつ葉ちゃん。
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地謡は、中村くん、
内藤くん、
竹山さん、
淡朗くん。
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後見は宇貫貴雄さん、破石澄元さん。
囃子方は、素囃子と同じ方々。
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バカバカしい事を格調高く。
最高です!
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裕基くんの謡も、
萬斎さんの名乗り(?)も、
お二方の佇まいも、端正な気品があり。
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そして後場は、両軍勢が登場しての大乱闘に。
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とはいえ、一組ごとにスポットを当てて様式的に戦う様を見せるので、「正尊」や「烏帽子折」といったお能のよう。
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なつ葉ちゃん以外は面をつけて、果物や野菜の戴物をあしらった天冠をつけており、
うわーっ
凝ったつくり!
おおっ
可動式?!
・・・と、目が忙しいったらありませんでした。
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この曲を観るのは6年ぶりで、色々と記憶が定かではなかったこともあり、
ワクワクしながら戦いを楽しませていただきました。
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