萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「第四回 華甲記念 飯田清一の会」を観る・その2

7/29に伺った「第四回 華甲記念 飯田清一の会」では、坂口貴信さんの「卒塔婆小町 一度之次第」を拝見しました。
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腰巻に着付けられた水柿色の縫箔には、揺らめく柳とツバメ。
この曲を前に観た時も、その前に観た時も、ツバメの意匠でした。
なんとなくツバメは河辺のイメージだけど、河辺の場面じゃないのに、なぜツバメ?と不思議でした。
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帰宅後に「対訳でたのしむ卒塔婆小町」を確認して疑問が溶けました。
小町が、桂川の傍を通ってきたんだよー、と謡っていたようです。
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"月の桂の川瀬舟、漕ぎ行く人は誰やらん"
という謡の対訳を読んで、ようやく分かりました。
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そして今回、トクベツにお囃子がカッコよかったです。
小町の元に深草少将が通いつづけるカウトダウンの場面で、ぶわーーっと盛り上がっていくとこなんて、華やかとも言いたいような弾け方でした。
#飯田清一
#卒塔婆小町
#坂口貴信