萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「第25回 加藤眞悟明之會」を観る

5月5日、国立能楽堂へ。

御挨拶 加藤眞悟さん
解説 表きよしさん

仕舞 
西行桜 クセ」梅若万三郎さん
「遊行柳 キリ」観世喜正さん

お能に合わせて、植物つながりというセレクトでしょうか。

狂言長光
すっぱが萬斎さん、
田舎者が飯田くん、
目代が太一郎くん、
後見が月崎さん。

萬斎さんがアウターっぽく着ていた厚板が剥ぎ取られた姿が、マンガちっくで楽しくなる。
タスキに、これまでの盗みの戦利品をジャラジャラと!
戦利品が揺れてる様子は、
マスコットやキーホルダーをバッグにいっぱい下げてるヒトみたい。

貧しくて盗みを働くというより、釣のような感じで趣味として、すっぱ業をたしなんでいる風。
なぜか癒されます。


能「芭蕉
女&芭蕉ノ精が加藤眞悟さん、
僧が安田登さん、
アイが高野さん、
笛が松田弘之さん、
小鼓が幸信吾さん、
大鼓が広忠さん!
1ヶ月ぶりの広忠さん〜

後シテのコーデが美しい。
大口は深い緑色。
長絹は、光のあたり具合で飴色のようにも金茶色のようにも見えて、色調の揺らぐ様にうっとりです。

面の下からチラリと見える顎のラインもきれいなので、目が潤いました。