萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「狂言 ござる乃座 67th」を観る

3月26日、国立能楽堂へ。
2ヶ月ぶりの能楽堂

最初に萬斎さんの解説〜!
ござるは解説なしの事が多いので、嬉しいサプライズでした。

膏薬煉のご説明に、デトックスやら樹液シートを挙げてくださり、伝統芸能がグッと身近に。

狂言「膏薬煉」
上方の膏薬煉が深田さん、
鎌倉の膏薬煉が高野さん、
後見が内藤くん。

試合のようでもありますが、好きな分野で話が通じる人同士がめぐりあって、盛り上がってるようでもあり。
よきライバルって感じが微笑ましかったです。


狂言「二人大名」 
通りの者が万作さん、
大名が萬斎さん&裕基くん、
後見が中村くん。

まずは、ありがとうございます!
この演目の、この配役、yoiyaアンケートに何度リクエストしたことか。

これを励みに、あの曲や、あの曲や、あの曲を、引き続きアンケートに書き続けたい思います。

起き上がり小法師の流行り歌を謡う場面が最高でした。

ダブル大名が片膝をついて向き合い、上体を左右に返す振り付けに、目が釘付けです!

お二人の反らした背筋のラインが描く軌跡は、カラーの花のよう。

「はっはっはっはっはー まだせい、まだせい〜」と煽る万作さんが、私の気持ちを代弁してくださっていました。

色違いのオソロの二人が、完全に同じ振り付けで謡う曲って、この曲だけではないでしょうか。


狂言「花折」
新発意が萬斎さん、
住持が石田さん、
立衆が、太一郎くん&内藤くん&中村くん&飯田くん&岡さん、
後見が月崎さん。

新発意くんがキラキラの活き活き。
保身とか体力セーブとか眼中になくて、楽しい事には飛び入って行くスタイル、萬斎さんご本人そのままに思えました。