萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「狂言ござる乃座 62nd(10/18)」を観る

10月18日、国立能楽堂へ。
随分ひさしぶりに伺った気がします。
   
狂言「水掛聟」
舅が萬斎さん、聟が中村くん、妻が飯田くん、後見が内藤くん。

萬斎さんの舅は、好戦的でエネルギッシュ。
歳をとってたって、変に物わかりが良くなったりするもんか!という気骨がチャーミングでした。

萬斎さん&亀井忠雄さん(大鼓)による一調「八島」

かーっこいい~
萬斎さんのお声も、忠雄さんの掛け声も。

狂言「鬼瓦」
大名が万作さん、太郎冠者が深田さん、後見が淡朗くん。

大名様は、妻をディスってるつもりはないのですね。
妻へのぬくもりのある思いを感じます。

素囃子「神楽」
大鼓が原岡一之さん、小鼓が田邊恭資さん、太鼓が林崎松江海岸雄一郎さん、笛が藤田貴寛さん。

狂言「煎物」
煎物売が萬斎さん、何某が裕基くん、太朗冠者が高野さん、
立衆が深田さん&淡朗くん&飯田くん&岡さん、後見が月崎さん。

萬斎さんてば、建水の水を見所の脇正面へ、ドバッと盛大に撒いてしまわれる。
これが、ニクッタラシイ可愛さ。

いーなーぁ
私も水、掛けられたかったよぉ
エアーですけども。

裕基くんは途中から後見座へゆき、鷺の扮装に。
光輝くように美しい~

この演目って、こんな展開だったっけ?
それもそのはず、今回は新演出なのですって。

今回も、名古屋と同様に、終演後に萬斎さんからのご挨拶が!

萬斎さんがご登場するまでのツナギのお役目は、サテ今回はどなたがなさるのか?、とワクワク。

すると切戸口から裕基くんご登場。
おおーっ
今回もぉ?
最後の演目に出てらしたのに?
萬斎さんより、数分だけ早く幕に入られたけども。

最初に、東京ござる有料配信のPR。
PRが済んだところで、お父様のご登場を待ちわびるかのように、切戸口の方を振り返られますが、未だ萬斎さんは現れず。

さあ、どうする?!
すると、煎物でなさった今回のお役の難しさについてお話されました。
括弧の舞事の後に水車って、けっこうハードなのですって。
めっちゃ軽々とこなしておられるように見えましたが。

しかし、そのハードな水車でも幕入りの直後に、間髪入れずに黒紋付きにお着替えされて出てきてくださったのですね。

更に言葉を継がれ、
ずっと同じ謡をうたっていると、
ゲシュタルト効果(ゲシュタルト崩壊と仰ったのかも)で、自分が何て言ったか分からなくなる事があるんです。
幸い今日は、間違えずにできたようでよかったです、と。

そんなような事を話されました。

なにやら名古屋の時より落ち着いておられる?
御曹司の風格がはやくも出てこられました~