萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「このあたり乃会 第四回公演」を観る

8月7日、矢来能楽堂へ。

最初に、原瑠璃彦さんによる解説。

「水汲」
新発意が岡さん、
いちゃが飯田くん、
後見が万作さん。

岡さんは、ご自分のお役に照れておられたような。
でも、それも含めて、好きな女子の前で、ぎこちなくなっちゃう若者らしく見えました。

飯田くんてば、めちゃくちゃ謡が上手~
とくに素敵だったのが、鬘桶を頭に載せたまま足拍子を踏んで歌うところ。
ノリノリでした。

公演の前日に、オンライン能楽フォトサロンを拝見したのですが、そこで飯田くんが仰っていた情報によると、
飯田くんは過去に、
ミュージカルやら、
ダンスやら、
応援団長やら、
その他諸々なさっていたようで。
飯田くんは、何でも器用にこなせてしまうのですねー


「文蔵」
主が内藤くん、
太郎冠者が飯田くん、
後見が中村くん。

ここが笑いどころ、という要所々々で、しっかり笑い声があがり、嬉しくなる。

今回の見所は、学生さん風のお若い方が多く、この日が狂言デビューの方もおられたと思いますが、この演目の面白さが、しかとキャッチされた模様。

最初に丁寧な解説もあり、
更に、四コママンガ風のあらすじ説明シートが付いていたことも効いていたかと。


「咲嘩」
太郎冠者が中村くん、
主が淡朗くん、
咲嘩が岡さん。

中村くんがこんなに弾けたの、初めて観た!

終演後の座談会で、岡さんが
「newナカムラを見ました。
いやぁ~ たのしそうでしたよ」
と発言されたけど、
まさしくその通り!でございました。

さて、その座談会ですが、またしても、またしても、岡さんのミリョク全開でした。

岡さんが「水汲」を演じてみた感想を仰った中で、
「しかも、後見が万作先生で、より吐き気が・・・」と。

ここで中村くんが「緊張でね」と、素早くアシスト。

それで、岡さんもご自分の発言が限りなく誤解を招く言い方だったと気付かれたようで、
「勿論ものすごーく、ありがたいんですよ」と付け足され。

この時の中村くんが、いかにもアシスト慣れしておられ、日頃のお二人の関係性を垣間見えたように感じられました。

一方で、中村くんが、ご自身について、明るい("たのしい"だったかも)キャラクターが苦手で、という流れから、
「やや真面目な性格もあって」と言い掛けると、

間髪いれずに岡さんが
「自分で言う?
一度もそんなこと思ったことないよ!」と、猛反発。

全部は書ききれませんが、岡さんの話は、まだまだ他にも盛り沢山でした。