萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

「狂言ござる乃座61st」(第1日目)を観る その2

その1の続きです。

最初の演目は「隠狸」
太郎冠者が萬斎さん、主が万作さん。
後見は高野さん。

太郎冠者さまは、テールグリーン地に3匹の兎が背中に染め抜かれた肩衣、

薄卵色と白のグラデーションの地にグリーン&胡桃色の小格子の縞熨斗目、

紺の襟、納戸色の地にチーズ鱈ちっくな柄(かわいい!)の狂言袴、「ま(?)」の腰帯。


タヌキ獲りの話を微に入り細に入り、主に語る太郎冠者サマ。
「めっちゃ詳しいな」と主に言われ、ハッとして
「・・・という話を聞いたことがあるんスよねー」と、言い足します。
この一連の会話のリズムの絶妙さといったら!


酒宴が進むにつれて謡がいっぱい出てくるんだけど、謡のお声が、もーおぉーーすてき過ぎる~

この演目の、この配役が大好きです!!

「千切木」

太郎が萬斎さん、その妻が野村又三郎さん、当屋が石田さん、太郎冠者が
月崎さん。
立衆が太一郎くん&遼太くん&竹山さん&岡さん。
後見は深田さん。

太郎クンは、松竹梅&折鶴&亀が配された紺色&納戸色の掛け素襖。
レモン色地にライムグリーンの格子の縞熨斗目。裾の方はキャメル色のグラデーション。
藍白色の変わり市松の狂言袴、渦巻き紋の腰帯。

踏まれるのなんてイツモの事だもんね、とアッサリしてる太郎クン。
打たれ強いっていうんじゃなくて、全身がブ厚いゲルに覆われているかのように、鈍い感性を持っているのです。
それが不思議にチャーミング。

そして又三郎さんの妻が、はまり役!
又三郎さんのためにあるようなお役。

夫がナイガシロにされたら、ためらいなく相手のトコに乗り込んでいっちゃうんです。
朝ドラ「エール」の音ちゃんと同じですね-


それと、その1で書き忘れた「屋島」の付け足しを。

後シテの半切が、珍しい柄でした。
朱鷺色の地に金の山路模様に、照柿色のまさかり紋。

囃子方は長裃。
しころ引きのトコの広忠さんの咆哮と鼓がサイコーでした。

ところで、萬斎さんは、奈須の後見を含めると、今回の3演目のすべてにご出演される、というご多忙ぶり。

どのお召し物もお似合いでしたが、私は、奈須の後見の時の、黒紋付に浅葱色の裃のお姿に、トクベツときめきました。