萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

3ヶ月ぶりの能楽堂

ようやく都内で能楽堂が再開されはじめました。
さっそく、能楽飢餓感を癒すために行ってきました。

6/20に「櫻詠会」(矢来能楽堂)、
6/26に「夜能 夜楽の調べ」(宝生能楽堂)へ。

コロナ対策の方法が、それぞれ工夫されており、興味ぶかかったです。

「櫻詠会」(金春流)では、地謡を6名にし、
前列と後列の間に、シールド衝立を立てておられました。

お能は、山中一馬さんの「実盛」。
幼子を抱くかのように左腕でやわらかく生首を抱いて、
さらさらと水を注ぎかける場面が美しかったです。

終演後は、見所からシミジミとした拍手が。
「実盛」への感慨に加えて、能楽堂での公演を
敢行くださったことへの感謝が込められていたんじゃないかと。

一方、「夜能」(宝生流)では、地謡を5名1列にし、
目のすぐ下から、長く白い布を垂らすスタイル。
f:id:jizo2109447:20200627141901j:plain
不思議なくらいマッチしてる~
昔からの正統スタイルかと思ってしまうくらい。
私、このスタイル、気に入りました~

お能は藪克徳さんの「熊坂」。
厚板も、手首や指で作られるフォルムも、キッパリしていて、直線のキレイさにジーンときます。
広忠さんの掛け声も、かくべつでした~