萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

「波吉信和 三十三回忌追善 藤雅会」を観る

10月31日、宝生能楽堂で開催された藤井雅之さんのお社中会へ。

裕基くんがお能のアイを、
萬斎さんが小舞をなさると知って、
これは拝見しなくては!と。

能「紅葉狩」。
アイ(上臈たちのお供の女)が裕基くん。
ワキ(平維盛)が福王和幸さん、
ワキヅレが村瀬慧さん&村瀬提さん&矢野昌平さん。

大鼓が大倉正之助さん、
小鼓が船戸昭弘さん、
太鼓が金春惣右衛門さん。
笛は女性の方(番組表では一噌隆之さんだったけど)。

後見は5人で、主後見が宝生和英さん。
地謡も5人で、透明のシールドマスク。

前シテ&ツレお三方(上臈たち)と、後シテは、お素人さんと思われます。

裕基くんは、瑠璃紺色の地に紅葉を散らした縫箔、橙色の襟と帯。
ビ・ジ・ン~

曰くありげな妖気をまとって、福王和幸さんをユーワクしちゃいます。

いえ、ホントのところは、ユーワクするのは、上臈たちなんだけど。

でも、福王和幸さんの訪れを受けて、美女たちの中から応対に出ていくのが裕基くんなので、
美女たちの印象を決めるのは裕基くんではないかと。

お供の女子でさえ、こんなに美人なんだから、その女主の美しさもハイレベルに決まってるよね?
と、思わせる説得力バツグンです。

後場では、福王和幸さんが太刀を抜いての立ち回り。
颯爽としてダイナミックで、かっこよかた!

ところで、裕基くんが出てらした時、アチコチでカメラのシャッター音が。

福王和幸さんのご登場の時は、更に派手なシャッター音の嵐。

シャッター音のタイミング的に、お素人さんを撮っていると思われる時もあったけど、
裕基くんと福王和幸さんは、
明らかに狙いうちされてる。

目に余る撮影っぷりのためか、
さすがに
「紅葉狩」のあとに注意喚起のアナウンス。
「許可のない方は撮影をお控えください。スマホの電源はお切りください。」と。

アナウンスの後は、お玄人の方々
オンリーの番組編成だったので、ここらで注意せねば、ということだったのかも。

番外琵琶語り、
番外仕舞2番と続いた後に、
萬斎さんの番外小舞「通円」。

地謡は髙野さんを地頭に、裕基くん&淡朗くん。
後見は飯田くん。
飯田くんだけ普通の白いマスク。

萬斎さんは、淡い抹茶色の紋付きに、瓶覗色の紋付裃、ブルーグレーの襟。

紋付裃のワンカラーコーデって見たことなかったけど、アリですねー

地謡&後見は、黒紋付に、浅葱鼠色の紋付裃。

まず萬斎さんが出てこられ、続いて地謡メンバがスタンバイ。
小道具(柄杓&茶碗&茶せん)は、裕基くんが携帯され、まずご自分の傍らに仮置き。

が、その直後にご自分の身体が触れて、ガシャっと音を鳴らしてしまわれ。

が、そのあとの裕基くんは、端然とそれらをお父様の前に乱れなく整え置かれました。

大丈夫、ダイジョーブ、萬斎さんは穏やかなお顔でしたよぉ。

萬斎さんが柄杓やお茶碗を扱われると、ただでさえ美しい手がいっそう際立ちます。
腕を指し伸ばされた時なんて、手首の内側の筋が!
もぉキレイなの、なんの。

そして何より、「通円」だけど小舞なので、直面っていうのが嬉しい~

さきほどのアナウンスが効いて、
萬斎さんの時は、一度もシャッター音は鳴らずに済みました。

通円が終わったのが18:55ごろ。

ラジオ「職業、野村萬斎」では、「いま車のなか」って仰ってたので、宝生能楽堂から帰路につかれた道中だったのでしょうか。