萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

川端玉章の「能尽くし」の謎解きにトライする

お能を愛するみなさま、お願いがございます。

お能のお道具の事で、お教えいただきたい事があります。
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一昨日2/6の朝日新聞で、川端玉章が描いた「能尽くし」の絵が紹介されました。
実はこの絵、先日行った三鷹市美術ギャラリーで観て以来、ずっと気になっていた絵なのです。
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タイトルの通り、能のお道具がみっしり描き込まれているのですが、何の演目のお道具なのか分からない物が何点かあるのです。
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今なら、朝日デジタル(下記)で画像が公開されてるので、ご参照のうえ、謎解きにご協力いただけないでしょうか。
https://www.asahi.com/articles/DA3S15857825.html
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以下に、分からないなりに、それぞれのお道具の演目を推定してみました。
「不明」となっているお道具について、何の演目に使うのか、お教えいただけないでしょうか。
また、私の推定に間違いがあったら、ご指摘いただけましたら幸いです。
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絵の右上から、反時計回りに、リストアップしています。
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(1)右上
:「道成寺」の鐘
(2)その鐘の手前の黒い帽子
:「道成寺」の前折烏帽子
(3)その烏帽子の手前の扇
:不明。「道成寺」の鬼扇とは絵柄が違うように見えるので、別の曲の扇でしょうか。
(4) 扇の手前のシマシマ棒
:「道成寺」の打杖
(5)鐘の左手前の牡丹&畳
:「石橋」の紅白牡丹&一畳台
(6)畳の手前の白いカツラ
:「石橋」の小書「大獅子」がついた時の白頭。
(7)畳の上部の帽子
:「富士太鼓」の鳥兜
(8)帽子の左隣の作り物
:「富士太鼓」の鞨鼓台
(9)太鼓の左隣の弓矢
:不明。弓も矢も2本づつという数がヒントなのでしょうか。
(10)弓矢の左隣の壺
:「猩々」の小書「置壺」の時に出てくる壺
(11)壺の右手前の桶
:不明。鬘桶がクローズアップされているので、椅子以外の用途で使う曲があるのでしょうか。狂言では見立てで小道具として使う曲がいくつかありますが、能では思いつきませんでした。
(12)桶の右隣の狐&槌
:「小鍛冶」の狐戴& 槌
(13)桶の左下の笠
:不明
(14) 笠の左隣の松
:「鉢木」の松の盆栽
(15)松の右隣の扇&赤いカツラ
:「望月」の獅子頭
(16)赤いカツラの左下の車&笹
:不明。「熊野」かなと考えたのですが、笹が出てこないので別の曲のように思います。
(17)車の左隣の団扇
:「鞍馬天狗」の羽団扇
(18)笹の右隣の短冊つき弓
:「歌占」の占いグッズ
(19)短冊の右隣の舟
俊寛」のトモヅナ付きの舟
(20)舟の上の熊手&箒
:「高砂」の竹杷&杉箒
(21)熊手の上の箱
:「翁」の面箱
(21)箱の右隣の竹竿&フサフサ&丸い物
:不明。「善知鳥」の杖&葉蓑らしくも思えますが、丸い物の説明が苦しいですし、フサフサは箒のようにも見えます。
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