6月24日、宝生能楽堂 へ。
解説 羽田昶先生
小舞「海人」万作 さん
地謡は、
萬斎さんを地頭に、
太一郎くん&内藤くん&裕基くん&飯田くん。
万作さんは、端正でありつつキレのある所作。
萬斎さんのお声が深ーく、美しい。
「悪太郎」
悪太郎が月崎さん、
伯父が石田さん、
僧が破石晋照さん、
後見が竹山さん。
後場、僧に名を呼ばれて「やーぁ?」と答える月崎さん、味わい深い。
「花子」
夫が深田さん、
妻が萬斎さん、
太郎冠者が高野さん、
後見が万作さん&中村くん。
後見のお二人は長裃。
深田さん夫は、一途で必死で、可愛いく思えてしまう。
深田さんのやってる事って、
現代の倫理に照らせばヨロシクはないのでしょうが。
萬斎さんの縫箔がゴージャス。
紫黒色地に、
大きめの雪輪文と松皮菱文がランダムに配され、その中には、桜、牡丹、撫子、桔梗、萩などの花々。
そして、地のエリアには、金糸で小さな梅の花がビッシリと散りばめられており。
刺繍が全面に施されているためか、重厚感のある質感に見え、唐織を纏ったかのような風情。
美貌の人は、激昂すると美が
増す!
妻が頭から被っていた衣は、ラストで夫が取り去って床に落ちていたのだけど・・・
妻は、それをサッと掴むや、大きく振り上げてバシッと床に打ち付ける!!
ひえーっ
こんな演出あった?
「花子」を観たのは、かなり前に萬斎さんがシテをなさった時だけなので、
この演目の妻をなさる萬斎さんを観たのは、今回が初。
萬斎さんオリジナル演出でしょうか。
また同じお役の萬斎さんを観たいです。
次なるチャンスは、
高野さんか、はたまた、裕基くんの披きでしょうか。