萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「第十八回 狂言ざゞん座 夢か現か」を観る

6月24日、宝生能楽堂 へ。

解説 羽田昶先生

小舞「海人」万作 さん
地謡は、
萬斎さんを地頭に、
太一郎くん&内藤くん&裕基くん&飯田くん。

万作さんは、端正でありつつキレのある所作。
萬斎さんのお声が深ーく、美しい。

悪太郎
悪太郎が月崎さん、
伯父が石田さん、
僧が破石晋照さん、
後見が竹山さん。

後場、僧に名を呼ばれて「やーぁ?」と答える月崎さん、味わい深い。


「花子」
夫が深田さん、
妻が萬斎さん、
太郎冠者が高野さん、
後見が万作さん&中村くん。

後見のお二人は長裃。

深田さん夫は、一途で必死で、可愛いく思えてしまう。

深田さんのやってる事って、
現代の倫理に照らせばヨロシクはないのでしょうが。

萬斎さんの縫箔がゴージャス。
紫黒色地に、
大きめの雪輪文と松皮菱文がランダムに配され、その中には、桜、牡丹、撫子、桔梗、萩などの花々。

そして、地のエリアには、金糸で小さな梅の花がビッシリと散りばめられており。

刺繍が全面に施されているためか、重厚感のある質感に見え、唐織を纏ったかのような風情。

美貌の人は、激昂すると美が
増す!

妻が頭から被っていた衣は、ラストで夫が取り去って床に落ちていたのだけど・・・

妻は、それをサッと掴むや、大きく振り上げてバシッと床に打ち付ける!!

ひえーっ
こんな演出あった?

「花子」を観たのは、かなり前に萬斎さんがシテをなさった時だけなので、
この演目の妻をなさる萬斎さんを観たのは、今回が初。
萬斎さんオリジナル演出でしょうか。

また同じお役の萬斎さんを観たいです。
次なるチャンスは、

高野さんか、はたまた、裕基くんの披きでしょうか。