萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「第98回 野村狂言座」を観る

4月14日、宝生能楽堂へ。
最初に萬斎さんによる解説。

梟山伏の前半は、葵上のパロディで、まったく同じ文言が出てくる、とのこと。
そうだったんだ!
今まで何度か梟山伏も葵上も観ていたはずなのに気づきませんでした。

「梟山伏」
山伏が飯田くん、
兄が淡朗くん、
弟が裕基くん。
後見が岡さん。

淡朗くんと裕基くんコンビ、しっくりきます。
今月のyoiyaカレンダーも、同コンビですし。

裕基くんのセリフは、「ほー⤴︎ほー⤵︎」の繰り返しのみながら、存在感バツグン。
羽(のつもりの腕)を拡げると、手足が長いので映えるのですねー

「引括(ひっくくり)」
夫が石田幸雄さん、
妻が太一郎くん。
後見が高野さん。
初めて観ました。

好きな物を持ってってよいぞ、と言われて夫を袋に入れて実家に連行していく、って、かなりコワイ。


生活拠点を自分の実家に変えて、でも今の夫との婚姻関係は持続したい、ということなのかしらねー

「花盗人」
男が万作さん、
何某が萬斎さん。
後見が裕基くん。

至福、とは、こういう時間のことを言うのでしょう。


萬斎さんが万作さんにお酒を注いでさしあげている時は、私は自分が萬斎さんにお酌していただいている心地に。

一方で、萬斎さんに請われて万作さんが謡を歌う場面では、自分が万作さんの傍らで謡を聴いている心地に。

なんと極上の時間!


そして、万作さんが詠む謡そのままに、万作さんの頭上には、いい感じに桜のひと枝が垂れ掛かっており。
これが、なんとも美しい景観で。

それと、この演目の美しさは実は、作り物の桜が運ばれて来た時から始まっていたのです。
桜の運搬は、運搬者のお顔は桜に埋もれて全く見えないながら、黒紋と桜の色の対比が、もう雅やかで。
そして、桜が定位置に置かれ、漸く桜の陰から端正な裕基くんのお顔があらわれる、と。

「六人僧」
シテの参詣人が深田さん。
他の参詣人が高野さん&月崎さん。
深田さんの妻が竹山さん。
残り二人の妻が、中村くん&内藤くん。
後見が淡朗くん&飯田くん。

腹を立てたら○○○、という自分が立てた誓いの言葉に縛られて怒る事が出来ない、というのが、感覚として新鮮です。
昔は、誓いというのは、とてつもなく厳かなものだったのでしょうか。

ところで、尼さんの頭巾を被った竹山さんは、フットボールアワーの後藤さんに似てる、という発見がありました。