萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「第五十一回 朋之会」で「文荷」を観る

6月10日、観世能楽堂へ。

 

久々の能楽堂

そして、もっと久々の「文荷」!!


太郎冠者が萬斎さん、
次郎冠者が中村くん、
主が高野さん。

太郎冠者さまが舞台に現れると、パァーッと彩度がアップ。

主のラブレターを読み上げる時の、マが独特で楽しい。
句点ではタップリ区切り、文末は一転して、するするするっと流す。

「お懐かしさは、、、富士の山にて、そぉろっ」
なーんて感じで。

そして、文面やら筆跡を揶揄する辛辣なコトバが、耳に心地いい。
面白いなぁと思う感覚が近しい仲間がいることで、ノリにノッている、という風。

見所の私も、その感覚を共有したような、共犯者の気分が味わえました。