萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

「第47回 朋之会」を観る

9月10日、観世能楽堂へ。
 
おはなし 武田文志さん
 
舞囃子高砂
松木崇俊さん。
紺&青の青海波の長襦袢が華やか。

笛が藤田貴寛さん、
小鼓が森澤勇司さん、
大鼓が安福光雄さん、
太鼓が桜井均さん。

能「鶴亀」
皇帝が武田宗典さん、
鶴が武田祥照さん、
亀が武田崇史さん。
大臣は、村瀬慧さん。
ワキツレの大臣(?)は、村瀬提さん&もうお1人。

官人は裕基くん。
アイの幕は太一郎くん。

囃子方は、先程の「高砂」と同メンバ。

亀の面が、苦み走ったイケメンでした。
皇帝は直面。
宗典さんの整ったお顔だちが、設定にピッタリです。

裕基くんは、チャイナな味わいの装束。キビキビと洗練された所作が美しい。

狂言「狐塚」
太郎冠者が萬斎さん、
主が深田さん、
次郎冠者が高野さん、
後見が中村くん。

秋の風情を堪能しました。
どっちじゃ、どっちじゃ?
こっちじゃ、こっちじゃ。
と声を掛け合う場面がリズミカルで楽しい。

太郎冠者は、捕まえた主&次郎冠者を狐と決めつけてケムリで燻しちゃう。
狐はケムリで燻すと正体を現す、という共通認識が昔はあったのでしょうか。
ゲーム感覚で燻しにいそしむ太郎冠者がチャーミングです。

そしてラストは、主&次郎冠者が太朗冠者に仕返しを。
二人で太郎冠者の手足を持って、ぶんぶんぶーーんっ、と本舞台前方へ放り投げ!

投げられた萬斎さまが滑走してくるー
このままだと本舞台から落っこちるぅぅぅ
・・・のスリルの後に、舞台のキワでピタッと停止されたのでした。
キザハシの突起に頭がぶつかるギリギリの所で。

深田さんと高野さんてば、手加減ナシなんだもの。
いくら萬斎さまでも、逆らえる慣性力には限度ってものがあると思いますよぉ

仕舞「柏崎 道行」
武田志房さん。

能「野宮」
里女&六条御息所が武田友志さん、
旅僧が大日方寛さん、
里人が太一郎くん。

笛が松田弘之さん、
小鼓が観世新九郎さん、
大鼓が柿原弘和さん。

御息所が鳥居から出るのを踏み留まって後退っていくと、鳥居の影が面や装束の上を滑っていく。
この場面がとても美しかった。
影の動きが時間が過ぎ去っていく象徴のように感じられました。
わずか数10秒くらいの場面のはずなのに、あの鳥居の別れから何年も月日が流れたのねー、と果てしなさに圧倒されました。