6月3日、豊田市コンサートホールへ。
「萬斎さんは嵐を呼ぶオトコと言われている」
・・・と、萬斎さんのファンになって間もない頃、先達のファンの方から伺った事があります。
このフレーズを知ったのは10年以上前の事ですが、それ以来、折々にその真実性を思い知らされてきました。
そして今回、またしても!裏付けデータが加算されてしまう事態が。
この日は、台風で東海道新幹線が運休となり、名古屋方面へアクセスできない事態に。
家を出る時から運休は分かっていたけど、とにかく運転再開の1本目に乗る、と心に決めて新横浜へ。
そして再開1本目に、なんとか乗り込めました。
座れないのは覚悟の上とはいえ、体の向きがねじれたまま変えられないのが辛かったです。
が、ガマンの甲斐あり、20分ほどの遅刻で、第1部のオルガンコンサートの途中から会場入りできました。
会場のスタッフさんが、曲の切れ目でテキパキ誘導してくださり、ありがたいことでした。
さて、お席に座ってみると、
おおーっ
奏者が遥か上空に!
客席から、その上空へ至るシンメトリーの空間がキレイ。
整然と縦長に拡がる空間が、荘厳で。
先程まで地獄絵図もどき新幹線内におり、空間に飢えていた反動もあったのでしょうか。
豊潤な空間で、パイプオルガンの清浄な響きに包まれて、ラグジュアリー感を満喫しました。
いかにも機能美という、パイプオルガンのフォルムって、カッコいいのですねー
第2部は、パイプオルガン入りの「石橋」。
左右に橋掛りが設えられ、梅若紀彰さんと観世喜正さんが舞われました。
第3部が、ボレローーっ
美しかった!!
萬斎さんが煌めきをどんどん増していくと、音量も華麗にヒートアップ!
萬斎さんが直衣のお袖で、音楽を奏でているかのよう。
オーケストラとはまた違う盛り上がり方をしていくのも、面白かったです。
パイプオルガンとMANSAIボレロの組合せ、色んな所で企画して欲しい。
今度からは、パイプオルガンを保有している劇場に行く時は、アンケートにボレロのリクエストを書いていきたいと思います!
下記は、プログラムからの転記です。
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第1部
オルガンコンサート
オルガン/徳岡めぐみ
第2部
オルガンのための《獅子》
作曲/近藤岳
舞/梅若紀彰、観世喜正
囃子/竹市学、前川光範
オルガン/徳岡めぐみ
第3部
MANSAIボレロ
作曲/モーリス・ラヴェル
舞/野村萬斎
オルガン/ジャン=フィリップ・メルカールト、徳岡めぐみ
打楽器/加藤恭子(スネアドラム)、野々垣行恵(バスドラム/サスペンディッドシンバル/タムタム)