萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

「第6回 よみうり大手町・狂言座」を観る

11月22日、よみうり大手町ホールへ。

最初に萬斎さんによる解説。
このところ、萬斎さんの解説の機会が激減しているので、ありがたさにジーンときます。

今回の解説で学習したことは、
「二人袴」の聟と親は、ホントは素襖裃を着ている態である、ということ。

劇中で二人で着まわすのが長袴と上衣の両方だと、脱ぎ着が大変だから、それで長袴オンリーを着まわしている、と。

素襖裃は、モーニングのようなもの、とも仰っていたので、そんなら確かに上衣もマストですね。

「栗焼」
太郎冠者が万作さん、主が深田さん、後見が淡朗くん。
万作さんが焼けた栗を手に取って、

あち、あちあちあちあちあち、
ぽむっ ぽむっ、
ふーっ ふーっ 
と、なさると、
モーレツに焼栗が食べたくなってくる。

モンブランとか、マロンフラペチーノとかのスイーツも美味しいですが、純正たる栗への欲求がふつふつと。


「二人袴」
聟が裕基くん、親が萬斎さん、舅が石田幸雄さん、太郎冠者が月崎さん、後見が飯田くん。

今回の私のお席は、目付柱(のあるべき位置)のちょい外側のお席だったのですが、ホール公演だと、ここは神アングルだ!という発見が。

まず、聟と入れ替わりに舅に対面した親は、舅から聟はどうしちゃったの?と指摘されます。

う、気付かれたか~、
と聟の居るべき空席をチロン、と見やる萬斎さんの流し目が、マトモにくらえるお席だったのです。

いや流し目のおつもりではなく、
“ったくぅ!”という心情を映したオメメなのでしょうが。

そのあとも、聟と親が二人とも揃っての酒宴になってからは、聟が失言するたびに、何度も
“ったくぅ!”流し目を聟に浴びせる。

うはぁっ またまた悩まし気バツグンな流し目が、こっちにマトモにくる~

能楽堂だと、限りなく目付柱に近い中正面というエリアに該当するので、この流し目を至近距離でくらおうと思っても、目付柱に阻まれてしまうことでしょう。

トクした気分。

あと、連舞の謡がうつくしかったです。