国立能楽堂の展示室が6月5日から開室したと知って、さっそく行ってきました。
千駄ヶ谷駅の工事中だった下りホームがオープンしてる!
酒井抱一の「麦穂菜花図」がかわゆい。
手前の穂の奥に、淡いシルエットの穂が揺れてるとこにしびれます。
「藤棚蒔絵十種香箱」の中身のグッズが拡げられていて、
興味津々で見入ってしまいました。
グッズの内に、螺鈿の紅葉が規則的に並んでいるパーツが。
並んだ紅葉の数が、香遊びに参加できるメンバの上限ってことでしょうか?
紅葉を何に使うか気になる~
いちばんトキめいたのが、「小薄蒔絵小鼓胴」。
パッと見、金一色なんだけど、
近づいてよーく見ると、
細かい芝草がびっしりと施されているのです。
黒い漆地は、柴草の隙間から極々わずかにチラ見えするのみ。
名称に”小薄”って入ってるけど、柄が細かすぎるせいか、薄の穂の姿は見つけられず。
曽和正博さんの私物ですって。
もしお舞台で使われていたとしても、見所からは無地にしか見えないけど、
ご本人は、フフッ今日は小薄ちゃんだもんね~、って揚がっておられるのかも。
無地に見せかけておいて、実は・・・という江戸小紋もそうだけど、
日本人のお洒落ってカッコいい。
なお、今回の展示室は、入口で、検温、手の消毒、氏名&電話番号の記帳がありました。
入口につながる廊下には、ソーシャルディスタン確保のための、行列の立ち位置のマーキングも。
そうはいっても、並んでいる人もゼロ、展示室内もゼロ人で、独り占め状態で堪能させていただきました。
3ヶ月ぶりに国立能楽堂に行けて、めちゃくちゃ嬉しかったです!