1月27日、観世能楽堂へ、「松木千冬
三十三回忌追善 第36回 檀(まゆみ)の会」を観に行ってきました。
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解説は葛西聖司さん。
今回の屋島で使う面は、朝倉尉&白平太とのこと。
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能「屋島 弓流 奈須与市語」
漁翁&義経が松木千俊さん、
漁夫が武田文志さん。
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旅僧が殿田謙吉さん。
2人の従僧は番組表にお名前が無かったのですが、大日方寛さんと、もうお一人は、宝生尚哉さんでしょうか。
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屋島ノ浦人は、裕基くん。
狂言後見は、紋付の中村くん。
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囃子方は、一噌庸二さん&大倉源次郎さん&國川純さん。
長裃。
囃子方後見は裃。
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地謡も裃。
シテ方の後見は長裃。
重々しい装束がズラリと並ぶと壮観です。
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裕基くんの奈須が最高でした!
長裃は、ウニちっく模様の鉄紺色。ここぞのアイの時にはコレ着て欲しい、と私が念を送ってた装束。
段熨斗目は、若緑色&ブルーグレー&白。襟は水色。
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4年半ほど前の披きの時は、与市が特に印象的でしたが、今回は何といっても、逆鱗の義経がダントツで。
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怒りの焔がこめかみの辺りからゴウッと噴き出すと、凄絶に美しい!
昨年ハムレットを演じらた経験が関係してるのかしら。
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それと、情景描写のナレーションもすてきでした。
ナレーションの時は、抑制された語りにシフトして、カメラがズームアウトしていく感覚があって。
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裕基くん、萬斎さんの芸を完璧に継承してくださり、ありがとうございます!
そして萬斎さん、すんごいプログラミングをありがとうございます!!
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後シテの法被がポップな柄行で、可愛いてカッコいい。
古代紫地に金糸の渦巻が隙間なくミッシリ。その上に、大きめ笹竜胆がランダムに配されています。
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解説で葛西さんが仰ることには、この装束は、千俊さんのお父さまの千冬さんが誂えられたんだけど、一度も着れずに亡くなったのだとか。
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義経がシテの演目って屋島だけだから、ピンポイントで屋島に照準を定めた装束という事でしょうか。
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となると、お父様の無念のリベンジを果たすには、屋島を演じる以外の選択肢は無し、と。
33年の時を経ての実現とは、お能のお家の方々は、ものごとのスパンが別格なのですねー
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狂言「無布施経」
僧が萬斎さん、
施主が石田幸雄さん、
後見は、裃の高野さん。
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施主との会話で、僧は何度も「匂わせ」発言をするのに、ちっとも施主に気づいて貰えず。。。
気の毒なんだけど、焦ったがる僧が可愛いくて笑ってしまう。
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僧が「釣狐」の白蔵主みたい
でした。
お布施ゲットを諦めて立ち去りかけては、また戻らずにいられない、という所が。
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