萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

二つの上村松園展を観る

都内の二ヶ所で開催中の上村松園の展覧会に行ってきました。

まず山種美術館
松園が良いのはトーゼンとして、その息子・松篁もイイ!
こちらは、松園&松篁をメインにした展覧会だったのです。

松篁の絵の中でも、ぶち模様(?)の鶏が特に気に入りました。
胸部だけに入った「ぶち」が水玉のスカーフのよう。

他方の東京富士美術館は、上記2人に、松篁の息子・淳之を加えた三代展。

松篁も鳥マニアだったようですが、淳之はその上をいく鳥フェチだったらしく。

展示キャプションによると、多い時は、家で飼ってる鳥が、数百種、1600羽に及んだ、と。

淳之の絵には、鳥ちゃんへの愛が溢れています。
鳥ちゃんのパーツの中でも、足と関節と、その足が水面に映ってる描き方にそそられました。

それと、松園の絵が多岐に渡っていて、こんなに沢山の松園の絵を観たのは初めて。

何点かの作品は、下絵も展示されていて、これが素晴らしくて。
「花がたみ」とか「草紙洗小町」は、本画より何倍も下絵の方が素敵。

アクセスはイマイチなんだけど、行く価値ありの展覧会でした。