
11月23日、国立能楽堂へ「第十七回 桂諷會」を観に伺いました。
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仕舞「笠之段」
長山桂三先生
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能「箙」
前シテの男&景季が長山凜三くん、
旅僧が大日方寛さん、
従僧が梅村昌功さん
&小林克都さん。
所の者が裕基くん、
笛が杉信太朗さん、です
小鼓が大倉伶士郎くん、
大鼓が柿原弘和さん、
地頭は観世喜正さん。
地謡のなかに武田章志くんのお姿。
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凜三くんにアテガキしたかのような曲!
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実は5年ほど前に、凜三くんが同曲の仕舞を舞われるのを拝見した事があり、
いつかこの曲をお能で舞う凜三くんを観たい、と思っておりました。
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ちょっと昏さをまとっているところがすてきでした。
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ちっちゃい頃から、凜三くんには老成したような気配が掠める事があって、
ヴィジュアルが綺麗なところは勿論ですか、それ以上に雰囲気もミリョクなのです。
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自分の心の拠り所にしたくて梅の枝を挿してたら、
それが周りの人たちの目を潤してたのでしょうね。
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勝ち負けという歴史の大きな流れと、風雅を愛でる心が、同じような重みで捉えられているのが良いなぁ、と思います。
ワークライフバランスの先駆けのような。
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狂言「鎌腹」
太郎が万作さん、
妻が萬斎さん、
石田さんが仲裁人、
後見が月崎さん。
萬斎さんは薄桜色の縫箔。
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妻は怒り方が凄まじく、
でも美しく、知性も感じられ。
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妻が舞台上から姿を消しても、太郎の家にはあの女性が待っている、という印象が強烈に残りました。
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なので、通りすがりの子供(キクンジョ?)に、太郎が妻への伝言を頼む場面も、
妻が揺るぎない拠り所のように感じられ、
なんだかんだで、太郎の幸せの物語なんだなぁ、とこっちまで幸せ気分に。
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この演目を以前に観たときは、目をつぶって鎌に走り寄るパターンもあったと記憶していますが、今回は無かったです。
ある程度は、自由度があるのでしょうか。
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最後、脇柱から外した鎌を棒に縛りつけるのに苦心しておられ。
月崎さん、サポートしてさしあげてー、と念を飛ばしてみましたが、届かなかったようで。
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姿勢がしゃんとしておられるので、後見座からだと分からないのかも。
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もしくは、あらかじめ万作さんからは、手出し無用と周知されてるとか?
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仕舞
「賀茂」観世喜正さん、
「野宮」観世銕之丞さん、
「船弁慶 キリ」観世淳夫さん
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能「卒都婆小町 一度之次第」
小野小町が長山桂三先生、
僧が宝生常三さん、
従僧が舘田善博さん、
笛が松田弘之さん、
小鼓が大倉源次郎さん、
大鼓が亀井広忠さん。
地頭が浅井文義さん。
囃子方も地謡も後見も裃。
小鼓後見は伶士郎くん。
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「かようにものには狂わするぞや」のあと、
唐突に地謡が途切れるところが印象的でした。
しばらくの無音のあとに、
「これにつけても後の世を」と地謡が再開されたのですが、
それまでの無音が凄まじく。
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絶世の美女としてときめいていた時から、時間がゴウッと飛び去って、100歳の今に戻った、という感じ。
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能面は、険しい顔つきだったり、夢想してる風だったり、と色々な表情があり。
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哀れな晩年という気がしなくて、色んな価値観から
解き放たれて、野垂れ死んでも本望だ、くらいの自由な魂があるようにもみえました。
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来年の同会は、
2026/11/23で
桂三先生の「江口」、
万作さん萬斎さん裕基くんの「簸屑」、
凜三くんの「乱」とのことです。
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