萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「狂言ござる乃座 70th Anniversary」(10/19)を観る

10月19日、国立能楽堂へ「狂言ござる乃座 70th Anniversary」を観に行ってきました。
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舞囃子「善知鳥 翔入」
シテが梅若紀彰さん、
笛が竹市学さん、
小鼓が観世新九郎さん、
大鼓が広忠さん!
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狂言「舟ふな」
主が万作さん、
太郎冠者が三藤なつ葉ちゃん
後見が石田さん
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太郎冠者は主に対して、「私の前では無理にカッコつけなくていいんですよー(もっと味のある言い回しだったんだけど失念)」なーんて言ったりして、
上から目線なトコが可愛い。
そんな扱いをされちゃう万作さんは、もっと可愛い。
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狂言「釣狐」
白蔵主&狐が萬斎さん、
猟師が裕基くん。
後見は万作さん&太一郎くん。長裃!
囃子方は、先程の舞囃子と同メンバですが、裃にお着替えされていました。
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自分の化けっぷりを水面に映して確認する所作が、幻惑的な美しさ!
頭や身体の向きを様々に変えてみる様は、三番叟の面替りのようで。
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美しさが、得体の知れない存在を、より不気味に感じさせてくれます。
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語りの場面では、萬斎さんが座っておられる鬘桶に、万作さんが膝をピタリと寄せて正座なさり。
なんともビシッとしたお姿。
さっきの「舟ふな」のチャーミング主とのギャップがすごい。
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そして、餌を見つけてからの逡巡お狐様は、ハムレットのよう。
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危険と分かっている餌を食すべきか、無視すべきか、それが問題だ
・・・というセリフがあった訳じゃないけど、2つの選択肢のはざまで苦悩する様が。
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裕基くんの釣狐もハムレットみを感じたんだけど、萬斎さん狐も然り、というのが興味深いです。
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ハムレットを演じた事がある方が狐をなさると、ハムレット要素がでるって事なのでしょうか。
裕基くんの釣狐は、リーディングのハムレット後だったと記憶しています。
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とにかく凄い舞台を観てしまった、という興奮がまだ続いています。
来週の小書つきも楽しみです。
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