萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「仮想的な失調」(9/21ソワレ)を観る

東京芸術劇場で、「仮想的な失調」という演劇を観てきました。
数日間に渡って上演されていて、私が伺ったのは9/21のソワレ。
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能「船弁慶」と狂言名取川」が下敷きになった作品と聞いて、これは観たい、と。
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前半の主人公は、自分の名前を忘れてしまった男性。
つまり、「名取川」の旅僧ですね。
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本家の「名取川」では、川に流された2つの名前を取り戻すべく笠で川さらいするシュールさが好きなのですが、
今回、「仮想的な失調」を拝見したことで、別の気付きが。
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こちらの作品では、名前を忘れた事にフォーカスされている為か、名前忘れって、本家の「名取川」でも比喩的な意味あいもあったのかな、と。
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アイデンティティを見失ってしまう、というような。
しかも2つとも失うんだから、公私共に根底が覆える程のショッキングな出来事があった、という事を、川で溺れる、として象徴的に表現していたのかなぁ、と。
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そして、前半の主人公が、後半の主人公・キュータロウとなります。
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インプットが音声だったので「Q太郎」と脳内変換してしまったけど、終演後にチラシを確認したら「9太郎」でした。
おお、九郎判官義経
観終わってから気付くなんて。。。
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弁慶は、ムサシ丸として登場。
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この俳優さん、味があります!
ブルーノプロデュースの橋本清さんというお方。
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静御前は、シズチャンというペット犬。
このシズチャンを務めた俳優さんが、ラストにはヒラオカクンなる暗殺者として、9太郎の前に出現。
という事は、ヒラオカクンが平知盛という事のようです。
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ヒラオカクン登場前には、旅立つムサシ丸と9太郎を台風が襲うシーンが。
この台風も、ヒラオカクンの仕業という事でしょうか。
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随所に不可解なエッセンスが散りばめられていて、観終わっても謎のままなんだけど、その謎さも含めて、面白かったです。
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今回拝見した作品は、"円盤に乗る派"というユニットが手がけておられ、
「東京芸術祭2024」の参加
作品との事でした。
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