萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「国立能楽堂 定例公演」を観る

1月20日国立能楽堂へ。

「隠狸」
太郎冠者が石田さん、
主が萬斎さん、
後見が高野さん。

萬斎さんは、鈍色&胡桃色&象牙色の段熨斗目、金茶地に繊細な松林模様の長裃。

この長裃は初見の気がします。
パリッとした質感だったし、新たに誂えられたのでしょうか。
質感エフェクトのためか、袴捌きの「シュバッ」が、格別に鮮やか。

そして、何度も「シュバッ」をくださり、惚れ惚れしておりました。
 
そして、主さまの謡と舞に酔いしれました。
この演目は、シテもアドも、どっちのお役も、見どころだらけです!!
 

「東北 (とうぼく)」

女&和泉式部が浅井文義さん、
旅僧が御厨誠吾さん、
従僧が大日方寛さん&野口能弘さん、
門前の者が太一郎くん。

笛が森田保美さん、
小鼓が幸正昭さん、
大鼓が大倉慶乃助さん。

面に、静寂を湛えた美しさを感じました。
女優の小雪さんのような面差し。

後シテの長絹が素敵でした。
古代紫地に、様々な色柄のリボン(鬘帯?)が横向きに配されており。

ランダムで動きのあるような配し方で、観世水を横に長く引き伸ばしたようにも見え。
こんな柄のお着物があったら、フラフラと買ってしまいそうです。