萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

「七代目杵屋和吉襲名披露公演」を観る

9月19日、国立劇場大劇場へ。
私には未知なる長唄の会だったのですが、大トリに萬斎さんが三番叟を踏まれると知り、これは行かねば、と。

袴三番叟でした!
茄子紺の紋付に、京紫の細縞の袴、京紫&シルバーのウロコ模様の角帯。
袴は、広忠さんブラザーズとオソロ。

この袴は、後日ラジオで萬斎さんが仰ることには、広忠さんからのプレゼントなのだとか。

揉み出しがはじまると、もうフツフツと血が沸き立って、歓喜の念でいっぱいに。

萬斎さまが橋掛り(の想定のエリア)で後ろ向きからの、キッ、という構えをなさると、ヤジルシがビュンッと飛んでくるかのよう。

直垂でなく紋付袴だと、ただでさえシャープな舞が一層際立つような気がしました。

揉之段の後、飯田くんが鬘桶の蓋に入れた鈴を運んでこられ。

鈴を手にされた萬斎さんがスッと静止されると、松の鏡板の背景(幕?)が上がり、雛壇に長唄&三味線の方々がズラリ、と!

その長唄&三味線も込の伴奏で、鈴之段の後半を踏んでくださいました。
面替とかはワープで、刻み拍子とかはアリ。


番組表で数えてみたら、雛壇の方々だけで、35人。
唄14人、三味線21人
圧巻でした!

番組表は、厚み4mmほどもある豪華な冊子。

萬斎さんの三番叟のページのみ夕方ごろ差替えとなったと伺い、帰り際に差替え版をいただきました。
差替え版から下記に転記します。

三響會版
 三番叟

杵屋利光改メ
杵屋和吉

三番叟 野村萬斎
笛 福原寛
笛 竹市学
脇鼓 田中傳次郎
小鼓 田中傳左衛門
大鼓 亀井広忠

そして、ご出演のお名前が並んだ下の欄には、三響會ブラザーズからの祝辞。
タイトルは「新・和吉氏と三響會」。
この祝辞は、司会の葛西アナが、三番叟の直前に読み上げくださいました。

竹市学さんは、揉之段のお笛を担当。
「いちばんすきだなー」と仰る萬斎さんからのたってのご指名でしょうか。

差替え前の番組表には、竹市さんのお名前が見当たらず、あれれラジオの予告と違う、と心配になりましたが、お姿を確認できた時には、ホッといたしました。

今回拝見してみて、自分が如何に三番叟に飢えていたかを実感しました。
極め付きの養分注入となりました。

感謝です。