行ってきました、「能 狂言『鬼滅の刃』」 in 観世能楽堂。
面白かった!
変に2.5次元に寄せていなくて安堵しました。
寄せたりしなくたって、能楽がかねてより取り揃えている
要素で、十分に対応できるのですねー
能楽ファンとして誇らしかったです。
萬斎さんの鬼舞辻無惨サマが美しい〜
アイラインが映えます。
地の底から響いてくるお声は、これぞ、まさしく無惨サマのお声!
原作に寄せたビジュアルも見せてくださり、
まずは、そそそ、配役を知った瞬間から、コレを期待してたの、という満足をまず投与してくださり。
更には、そのビジュアルに留まらず、狩衣(もしくは直衣かも)に初冠という、能楽装束の真骨頂のビジュアルも見せてくださり。
そして、裕基くんの善逸がイイ。
女子を追いかけ回したり、物音にビクついたりするヘタレキャラからの、キレの剣さばき!
このギャップを濃縮して短時間で魅せる鮮やかさは、原作越えでは。
剣さばきで言えば、裕一くんの炭治郎も然り。
激しく立ち回るのではなく、停止した姿で戦闘を示す、という所がモーレツかっこいい。
能楽の定番のお道具が、各所に流用されているのも、気付くと嬉しくなってしまう。
安達原の寝屋、
邯鄲の引き立て大宮、
殺生石の岩、
など。
どんな場面設定だって、定番の物でつくり出せちゃうだなんて、能楽ってば懐が深い。
パンフレットを含むグッズ販売の行列が長くてビックリ。
開演35分前に行ったところ
20分ちかく並びました。
グッズとパンフの行列を分けてくだされば、もう少しスムーズにハケるのかも。
パンフは2500円と、中々のお値段ですが、「買い」一択でした。
文蔵さま&萬斎さん&広忠さんの鼎談もあり。
第一稿の脚本もあり。
舞台を観ているなかで、この場面は萬斎さんテイストだな、という箇所がチョコチョコあったのですが、
そういう箇所は第一稿に非記載だったのか?、、、という答え合わせを後で楽しみたいと思います。
それと、見所のマナーが素晴らしかったです。
開幕のかなり前から水を打ったように静かで、上演中も全く私語がなく、
終演後の拍手は囃子方が幕に消えてから、と、完璧でした。
見所が舞台に集中してる様子が体感できたのも、嬉しかったです。
緊張感のある場面では、みんなで固唾をのんで、舞台に全集中!という、この一体感。
その一方で、楽しい場面では笑いがおき、
ふふふふー
そーでしょ そーでしょ、
面白いでしょー、と
私が主催者であるかのように悦にいっておりました。
東京の上演は7/31迄だなんて、勿体ない。
どうか東京で再演されますように。
写真は、当日の出演者リストと、ロビーで販売されているグッズです。