萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

「第35回 久習會」を観る

7/26、宝生能楽堂へ。

舞囃子「春日龍神
雲龍櫻子さん。
この日がプロとしてのデビュー舞台なのですって。
揺るがない芯のようなものを感じました。

狂言「大般若」
僧が萬斎さん
巫女が裕基くん、
施主が淡朗くん、
後見が月崎さん、
途中から、お笛と小鼓も入ります。

巫女の舞にそそられて、僧が真似し始めると、もはや三番叟!
しかも足拍子をわざと遅らせて踏むところなんて、もーぉゾクゾクします。

テンポが合わないマヌケさを表現しつつ、その遅れをスタイリッシュに感じさせてしまうって、凄い。。。

ラストに向かってどんどん盛り上がっていくところは、この親子コンビならでは。
この盛り上がりの所は、数年前に関西のござるで拝見した時より、息の合い方が格段に上がったような。

ここまで盛りあがっちゃたら、もうストーリーとか放棄して、いっそ刻み拍子にまで突入してくれてもいいのに、という気持ちになりました。

能「鳥追舟」
シテ(日暮殿の妻)が荒木亮さん。
その息子・花若が根岸しんらちゃん。
日暮殿が福王和幸さん、
日暮殿の家来・左近尉が福王知登さん。
アイは飯田くん。

しんらちゃんの装束が、卵色に緑&白のカーネーションで、可愛いかった。

日暮殿が左近尉を成敗すべく刀のツカに手を掛けた姿がカッコいい。


ストップモーションのように微動だにせず。

不安定なポーズを長いこと保つには、左右の足への重心の掛け方とか、緻密な計算があるのでしょうか。


左近尉は、分かりやすい嫌なヤツとして描かれていました。
ワキ方としては珍しいタイプ。
お能に出てくるワキ方って、圧倒的に人間が出来てる人が多い気がしますもの。
そうでなくとも、せいぜいダメ男(熊野の宗盛とか)。

そんなこんなで、ワキ方が大活躍の曲でした。


今回は、舞囃子お能も、囃子方は番組表とは違う方のようにお見受したのだけど、アヤフヤなので記載は省略。
お能地謡は、番組表の8名のうち、銕仙会メンバ4名がゴッソリご不在という事は分かったけど、ご出演されている方々が番組表どおりなのかは、私には識別しかねるため、やはり記載は省略します。